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Encounter Japan Groupが世界遺産の街 グアナファト市内の人気惣菜店「Delica Mitsu(デリカミツ)」を同社グループに迎え、FOOD & BEVERAGE 事業の拡大へ

---この度、Encounter Japanは青柳正則氏が手掛ける日本食惣菜店「Delica Mits」を同社グループに迎え、更なるサービスとイメージの向上、そして業務拡大へ向けた新店舗の開業に加え、ブランディングや商品開発等を行うことで、既存店舗の活性化と「Delica Mits」ブランドのメキシコ国内及びラテンアメリカ域内での店舗展開、その他関連事業に取り組んで参ります ----

この度の統合に関わってくれた全ての人々に感謝し、関係者全員が幸せになるよう、私自身も改めて気を引き締め、誠心誠意努力したいと思います。青柳さんが心を込めて生み出し、創り上げてきた「Delica Mits」の想いを紡いでいく責任を強く感じています。

「日本とラテンアメリカの新しい歴史をつくり、人々の人生を豊かにする」ことをビジョンとし、現在は「Food & Beverage Dept.」及び「Business Development Dept.」を中心に事業を拡大してきたEncounter Japan。まずはメキシコ国内での各事業の強化やシナジー効果を図りながら、新規事業の立ち上げにも取り組んで参ります。Encounter JapanとDelica Mitsが、名実共に一つのチームとなるべく、全社をあげて努力して参ります。

(株式会社Encounter Japan 代表取締役 西側赳史)

お惣菜という日本の食文化を海外で提供するということには、海外の人たちにとっても日本食が日常になる。という意味合いもあります。デリカミツでは日本食文化を現地のメキシコ人達と一緒に地域密着の愛されるお店を作り、日本食をグァナファトの日常にしてきました。

Encounterとデリカミツにはメキシコ人達が自分たちの可能性を信じて輝きながら仕事をしている共通した日常があります。 西側さん、そしてEncounter Japanが掲げる『日本とラテンアメリカの新しい歴史をつくり、人々の人生を豊かにする』というビジョンに強く共感し今回に至りました。今回、2つのチームを1つにする段階では日に日に彼らが率先して、デリカミツの味を守る、そしてより向上させる姿を目の当たりにし、本当にこれからは彼らが輝くチームになると実感しております。 

2008年に開業してこの地でお惣菜という日本食文化を定着さてきたデリカミツは、Encouterグループの一員になることで、今後より一層みなさまに愛される事業になると信じております。 最初はチャイニーズ料理とジャパニーズ料理の違いもわからないのに、いきなり『ひじき』を作らされて困惑したり、『日本食ちゅうのはやな~』とわからない僕の指導についてきてくれたデリカミツのメンバー、今やデリカミツはグアナファト、メキシコの小さな日本になりました。彼らは世界でも稀なお惣菜を作れるメキシコ人としてこれからEncounter Japanと一緒に輝いていくことでしょう。どうか応援のほどよろしくお願いします。

最後に、世界中が未曾有のコロナ禍の中、デリカミツを快く、家族の一員として迎えてくださったEncounter Japan代表の西側さん、ハイロを筆頭にデリカミツメンバーを兄弟のように接してくれるEncounter Japanのチームにとても感謝しています。

(Delica Mits Group 代表 青柳正則)

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学生時代の放浪の最期に出会った日本食レストランがDelica Mitsでした

当時大学生だった私が初めてメキシコに訪れたのは2011年の12月です。2012年の4月から就職を通じて上京する前の卒業直前の海外旅行中でした。キューバに2ヶ月滞在した後、メキシコの地に降り立ってカンクンからひたすら西へ移動する道中で、世界遺産の街グアナファトに到着しました。まさに「宝石箱をひっくり返したような街」という形容通りの、美しいカラフルな風景。当時はまさかこの街で、会社を立ち上げることになるとは夢にも思いませんでした。

*写真はキューバ時代の写真。激安のアイスを食べてます。

グアナファト市内のボロ宿に身を潜めながら。入社前の貿易実務研修を午前中に済ませ、昼間はグアナファト大学の日本語学科にある自習室でメキシコ人の学生に日本語を教え、メキシコ人の学生からはスペイン語を教わる生活を送り、夕方になるとアフリカの打楽器ジャンベを持って街の中心街で演奏して小銭を稼いでいました。個人的には、学生時代の「Last Dance」にふさわしいた自由気ままな生活の中で、グアナファトに留学中の日本人学生に連れられたのがDelica Mitsだったんです。

サンフェルナンド広場から小道に入ったところに、テラス席がおかれ、店内には日本の惣菜が並べられたショーケースが置かれていました。学生時代の貧乏旅を送る日々での日本食は、とびきりのご馳走です。普段はどうやって数十円を節約できるかに頭を悩ませ、一円でも安い屋台を探すのがバックパッカーの努めであり、貧乏旅行の醍醐味の一つだった日々の中で、世界中を旅した僕は「海外の日本食ってマズいなぁ〜けど、それでも食べたい!」と感じていたのに、Delica Mitsのご飯はめちゃめちゃ美味しかった。「日本食ってやっぱり最高やなぁ」と、店内右奥の席に座りながら感じたことをよく覚えています。

それから2015年にメキシコに戻ってきて、メキシコ情報サイトamigaのローンチ前に「インタビュー記事を書かせてください」と青柳さんにお願いして、サンフェルナンド広場のカフェでお時間を頂いたところから、Hostel & Bar Encounter Guanajuatoの立ち上げを青柳さんと共同で行う等、Encounterのメキシコ進出においても、青柳さんがいなければ実現してなかったと云えます。

*2015年の当時から「今後は日本の惣菜料理をメキシコ、そして世界に広めていきたい」と仰ってました。

私はIZAKAYA GOENのあるグアナファト州レオン市と、クリエイティブの事業を始めとした企画・営業部のBtoB事業のためのメキシコシティや他都市への出張が年々増加し、世界遺産の街 グアナファト市内に滞在する時間が、起業当初と比べてここ数年は格段に減りました。

*Encounter JapanではメキシコでのCM・ドキュメンタリーなどの撮影も行っています

それでもグアナファトに滞在する期間は必ず、青柳さんとカフェに行って話す時間を頂いてました。お互いの経営の苦労話から始まり、プライベートの四方山話まで。経営者は悩んでる芯の部分を相談できる相手が少ない。芯の部分が話せなくても良い、フランクに話せる同志が欲しいのは起業家にとって共通の欲求なはず。しかし、海外で起業すると、相談できる人が壊滅的に少ない。そりゃそうですよね(笑)。孤独は時に輪をかけ、心は荒んでゆく。心の強さは海外で日本人が働く上で、事業を行うのであればより一層、大事な要素です。

僕はありがたいことに、ますやみその社長であり、当社の顧問である舛本さんを始め、同世代の経営者仲間と日本に帰った際には相談できる環境があるとはいえ、実際にメキシコで、対面で会って、定期的に相談できる先輩経営者との時間は、全て青柳さんに頼りきっていました。まさしく心の拠り所。他には云えない愚痴も、色々聞いて頂きました。

*写真は2017年の能年玲奈ちゃんがグアナファトに来てくれた時の写真

「タコス!チリ!チーズ!ドカンと肉!そしてまたタコス!」な感じのメキシコの食生活に胃も心も疲れ、色々リセットしたい日には、デリカミツで昼食をとって心も体もリフレッシュする時間が、僕の安らぎになっていました。馴染みのお店で、のんびり誰かと食事することが幸せなことだと、このコロナショックを通じて痛感しました。青柳さんが生み出し、育ててきたDelica Mitsで食事をすると、青柳さんの想いや魂を、提供されてる食事の節々から感じます。そして地元のメキシコ人の方々から長年愛されてきたことを、痛感します。僕にとって「食事」や「飲食店経営」に対しての価値観や考え方を教えてくれたのも、変えてくれたのも、Delica Mitsであり、青柳さんでした。

日本が誇る「日本食」は、きっと世界中の人々から、これからも愛されていく

海外の家電量販店で、日本のメーカーラインナップは殆どが消え去りました。テクノロジーの分野では中国が年々台頭し、韓国の家電や自動車は大胆な戦略や投資を通じて世界中で販売数が増加し、日を追うごとに中韓の存在感が増しています。学歴社会と終身雇用制度から脱却が出来ないまま、世界から日本が取り残されているのは事実だと思うし、日本、そして日本人が貧しくなってるのも周知の事実。メキシコから日本に戻った僕でさえ、日本って色々安いなと思えるくらい色々安い。さすがに40円でタコスは売ってないけれど(笑)。

僕は専門家でも学者でもないし、偉そうに未来をこうだ!と言える身分でもないのですが、僭越ながらいえるのは、「日本食」はこれからも世界に誇れる、日本の数少ない貴重な財産です。世界中で「SUSHI」は共通言語になり、日本人は活躍の場を海外に見出し、日本食を生業にする人々が増えている。同時に、現地の人々がローカライズした日本食レストランを世界中で運営していて、その数は年々増加しているはずです。

そして「日本食が好きだ」ということで世界中から訪日旅行に訪れる時代を迎えました(今はコロナでダメだけど、訪日分野も間違いなく回復するはず)。もちろんインターネットを通じて、人々は国境を超えて、言語の壁を乗り越えて様々な情報に触れることができるようになりました。

見たい風景はGoogle Mapを開いて。憧れのセレブの生活はInstagramを通じて。ネットを通じて触れた「日本」に興味を持って、少しでも「日本」に触れたくて自分たちの住む街の日本食レストランに訪れる。そうして夢の日本旅行に向かって、旅先のいろんな日本食レストランで夢見心地になりながら、日本食を思いっきり愉しむ。帰国後には日本で食べた「あの味」や「あの食事」を求めて自分が住む街で日本食レストランを探し求める。という流れが実際に世界各国で起きていると感じています。「食」の存在が、自宅でスマホがあれば不自由なく生活できる時代に、人々を外出させ、誰かと時間を共有する存在になっている気がします。

人間関係が昇華されるのは、きっとこれからもリアルな場所で、それを紡いでいくのは食事だと信じています

コロナウイルスを通じて、世界中の飲食店や宿泊施設は大打撃を受けています。弊社も青柳さんも2020年は大打撃を受けました。ガラッと世界が変わって、世界中でゴーストキッチンが台頭し、デリバリーフードの需要が高騰しています。私たちが運営する店舗でも、Uber Eatsやデリバリーサービスを通じて、相当な恩恵を受けました。これまでの飲食店のビジネスじゃ、これからの世の中で生き残ることは出来ないのは重々承知しています。

それでも、人が人とリアルで交流できる場所を作りたい。人と人との関わりあいが生まれるのは、あらゆる関係が熟成されるのは。「恋人」が「愛する人」へ。「知り合い」が「友人」へ。「流れていく時間」が「大切な思い出」に昇華するのは、きっとこれからも、自宅とオフィス以外の空間や居場所なんだと信じてるし、それを創るのはきっとこれからも「食事やお酒」だし、そこで働く人たちだと、僕は確信しています。これからも他業種の事業をガンガン展開しようと、居場所づくりは、僕は人生をかけて、これからも挑戦していこうと思っています。

これまでの歴史をみても、様々な疫病やウイルスが世界を襲ったことはありますが、時間はかかれど収束し、人類はその度に乗り越えてきました。コロナウイルスを通じて、誰しもが「外食」や「旅行」を通じて、刺激を求め、誰かと過ごす時間がどれだけ人生に大切なことかを再確認できたと思います。「外食」と「旅行」は人間が生きていく上で、諦められない、捨てることができない娯楽中の娯楽なはず。

Encounter Japanは、はこの苦境を絶対に諦めずに、見えない出口と霧がかかったこれからの未来を、日本とラテンアメリカでつくっていきます。

青柳さんの想いを引き継いで、Encounter Japanは進んでいく

異国で冷たい風を時に浴びながら、外国語が飛び交い、文化が異なる世界に身を置きながら、10年以上の時間を掛けて創り上げて来られたDelica Mitsは、まさしく青柳さんにとって宝物であり、子供のような存在です。料理からも、今も真剣に働いてくれるデリカミツの従業員の姿からも、青柳さんの想いを感じるし、僕はそれを心から尊敬しています。

魂を引き継いで、いま働いてくれている従業員や、デリカミツの料理を心待ちにしているお客様の皆さまを大切にしながら。それでいて、僕らEncounter Japanができる「+α」 を心掛けて、これからも何年も、何十年もデリカミツが愛されるブランドでい続けるために、努力していきたいと思います。

青柳さんはこれから、コロナ禍によって必ず見直される健康と日本食、そしてその日本食が世界の日常になるように新しい挑戦に取り組まれる予定です。

また、長年の海外や異文化での飲食業、惣菜業で繁盛店を作られた経験を活かして、ローカライズ、メニュー・レシピ開発や各種ご相談など、これから海外に挑戦したい方、また海外での飲食店経営にお悩みの方のお役にたてる事業も展開される予定です。私自身、数年前にはメキシコ資本の大手ホテルでの日本食イベントのプロジェクト、現在では新店舗の開業や、既存事業の立て直し、「食」に関わる新規事業などにおいても、お仕事をお願いしたり、相談させて頂いてます。まさに海外に進出したい、もしくは海外に進出済だけど伸び悩んでいる「食」に関する事業を展開されている、事業者やオーナーの方々にとって力強いパートナーになられると思っています。

青柳さんの今後の取り組みについてはブログやnoteをご覧ください。

なお直接青柳さんに連絡したい方はFacebookかEmail <delicamitsu2008@hotmail.com>を通じてお願い致します。基本的には仕事の連絡をお願いします。既婚男性子持ちですので、ラブレターは控えてくださいませ。

最後に、今回の決断を、短期間で形にしてくれたEncounter JapanとDelica Mitsの皆に心から感謝します。今日も明日も、そしてこれからも青柳さんの魂を受け継いで、想いを決して風化させず。Encounterだからこそ、出来る挑戦に取り組んでいきたいと思います。

それにしても。青柳さんがいない、世界遺産の街グアナファト。

寂しくなるなぁ。

<Encounter Japan Group>
代表取締役: 西側赳史
本社: 〒658-0072 兵庫県神戸市東灘区岡本4丁目11-19
メキシコ子会社: Del Campanero 5, Zona Centro, 36000 Guanajuato, Gto.
URL:&nbsp;http://encounter-japan.com
Email: info@encounter-japan.com

<Delica Mits Group>
代表者: 青柳正則 / Email:&nbsp;delicamitsu2008@hotmail.com

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