青春18きっぷの旅:東鷲宮駅
前の話はこれ
東鷲宮駅に着いた。
東鷲宮駅は駅の構造が普通の駅と違っていた。
普通の駅のホームは1番乗り場と2番乗り場が同じ階にあると思うが、東鷲宮駅は乗り場が1番乗り場が1階で、2番乗り場が2階にあった。
そのため、駅は高さはあるが、細いので、駅界のモデルのような駅だった。
東鷲宮駅は駅前に、イオンがあったが、旅の思い出にしては弱い。
とりあえず、イオンに入り何をするか考える。
この時、旅の相棒である友人に問題が発生していた。
水たまりの水が、靴に浸透しているというのだ。
この友人を知っている人なら分かるが、彼は自分の持ち物に対する愛着が強い。
メガネはレンズが取れても、耳にかけるつるが取れても、セロハンテープなどで補強しながら、川にメガネを流されるまで使い続けるような男である。
彼が履いていた靴はクロックスであった。彼が入学して、初めてのバイト代で買った、思い出の品である。
もちろん。このクロックスも年季が入っている。
通常のクロックスは主に上に穴が開いていて、機能性もデザイン性もある。
彼のクロックスは上にも下にも穴が開いていて、通気性は素晴らしいが、水からの防御力はほぼ皆無である。一時期、ガムテープで穴をふさいでいたが、その時はなかった。
雨はしんどいということになり、イオンで靴を買うことになった。
代わりになりそうな、800円ぐらいのサンダルを見つけた。しかし、彼は高いと一蹴。
彼は、100円ショップに向かうと、トイレ用のサンダルを見つけ、これだ!と言ってレジに向かった。
彼の装備は、穴あきクロックスから、便所スリッパに進化した。
そんなことをしているうちに、昼飯の時間になったので、ラーメン屋に入った。
スープの中の、わかめダシが非常に強くて、わかめスープにラーメンを入れた感じ。今まで食べたことのないラーメンの味だったが、おいしかった。
また、そのラーメン屋さんはセットにするとチャーハンが付いてくるんじゃなくて、カレーが付いてきた。
カレーは新潟万代カレーで、小麦粉がカレーに入っていて、少し粘り気があり、カレーの味が濃く感じることができる。
しかし、東鷲宮駅は埼玉県である。なぜ新潟のカレーなんだろう。
店主のおっちゃんに聞いてみたら、ケンミンショーでやっていて、旨そうだからと言っていた。
おっちゃんの貪欲に良いものを吸収していく姿勢に感動しつつ、東鷲宮駅を立つことにした。
次の駅は西那須野駅。
サポートされた暁には、しっかりと喜ぼうと思います。 普段飲む牛乳のランクを一つ上げます