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「やりたい」を「やる」にかえたら、行動力がついた話

7月初旬から中旬にかけて、北欧へ行きます。ヨーロッパを2カ月かけて一人旅しましたが、北欧と東欧は手つかずでした。自分の中で宿題のように感じていたため、まずは北欧へ。

フィンランドから入り、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの四カ国を回ってきます。もちろんハッセルブラッドを手にして、たくさん写真を撮ってきます。

ちなみにスウェーデンはハッセルブラッドの生まれ故郷なんですよね。街中でハッセルを持っていると、何かしら反応はあるだろうか。「お、きみは日本人なのにハッセルを使っているのかい?ありがとう!」みたいな。

でもよく考えたら、キヤノンを使っている海外旅行者に「きみはキヤノンを使ってくれてるのか。嬉しいよ!」なんて話しかけたことも、そんなセリフが思い浮かんだこともありません。だからスウェーデンでは特に何ごともなく終わるでしょうね(当然ですが)。

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北欧へ行こうと決めたのは、今年のお正月でした。毎年、お正月に「その年にやること」をリストにしているんです。そのなかに「夏に北欧へ一か月滞在する」と書きました。

実際の滞在は3週間弱と一か月に足りないですが、まあそのくらいは大目にみることにします。

こうして書いた「その年にやること」は、だいたい叶えられてきています。このリストの書き方にはコツがあるんです。タイトルでネタバレしていますが、「やりたい」と願望を書くのではなく、「やる」と言い切るのが大切なんです。

語尾の書き方を言い切りに変えるだけで、実現の可能性は飛躍的に高まります。その理由を書いてみますね。

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何か行動を起こすには、期限をつけたほうがいいです。「いつかやる」とか「できるときにやる」よりも、「明日の午後1時までにやる」としたほうが実現できます。

それはまあ当然のことです。期限を設けた瞬間、スケジュールを立てる必要がでてきます。「明日午後1時まで」なら、それに掛かる時間を逆算して始めないといけないし、作業を始める前にやるべきことがあれば片付けておかなくてはなりません。

つまり期限を設けることで、行動が現実味を帯びてくるのです。

かたや期限を設けない場合、「いつかやる」であれば行動しない限り、自分との約束は反故にされません。やるのは10年後かもしれないし、50年後かもしれない。ともかく日にちを明確にしない限り、いつまでも期限を先延ばしにできるんですね。

ここで話を戻しますが、「やりたい」は願望であって明確な期限が定められていないんです。もし「明日の午後1時までにやりたい」と期限を付けていても、あくまでも願望だからその言葉には「でも、できなかったらしょうがない」と保険が付いています。

「やる」よりも「やりたい」の実現可能性が低い理由は、この「期限が明確でなないこと」です。

みなさんご存知の通り、ほとんどの人間は怠け者です(一部のそうでないひとはすいません)。自分との約束が反故されない「やりたい」を使うと、行動はいつまでも先送りされていきます。

例えば今回ぼくは、「夏に北欧へ一か月滞在する」とリストに書きました。これを「夏に北欧へ一か月滞在したい」としていたら、どうだったでしょう。自分のことなので痛いくらいわかりますが、まず間違いなく今年の夏には行かなかったでしょうね。

「できたらいいな」となんとなく考えながら、いつの間にか夏が近づき過ぎていく。できなかったら自分へ言い訳をして、また来年のリストに「北欧へ行きたい」と性懲りなく書くでしょう。そして行動しないままリストの先送りだけが続いていくのです。

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「行動に期限をつける」なんてある種、聞き飽きた自己啓発的tipsですね。そこまで堅苦しく考えなくても、「やりたい」と言いたくなったときに「やる」と変えるだけで結構、効果があると思います。

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