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モノを買うときに有効な、ステップアップ理論

すいません、冒頭から謝ります。

ステップアップ理論とは、ぼくが適当に作った言葉です。文章の最後に「実はこの言葉は、ぼくが適当に名付けました〜!」と種明かしすると、読んだ人の失望する顔が浮かんでしまったので。

最初に書きます。ごめんなさい。

さて、モノを買うときの有効な方法について。

誰しも「買って失敗」は、避けたいと思っています。ブログやYouTubeのレビュー記事が人気なのは、「失敗したくない心情」を反映しているからです。

ただこの心情は、最初から高いものを買おうとするから生じるのです。まずは、無理なく買える範囲で選んでみる。「2,000円なら、まあそんなに悩まず買えるかな…」なら、お金があっても、とりあえずは2,000円以内の商品を探す。

そこから徐々にステップアップし、高額なものへシフトしていく。そんな方法が有効だと思います。

こう書くと、「だったら、最初から高いものを買えばいいのでは?」「最初に安いものを買うのは、無駄なのでは?」そんな反論があるかと思います。

おっしゃるとおりで、すでに何度か購入して信頼できるブランドなら、最初からハイスペックを選んで問題なしです。

わかりやすく言えば、アップルのiPhone。

新しいモデルの予約がスタートすると、高額にもかかわらずバカ売れします。「iPhoneは、素晴らしい製品である」と買う人がすでに認知しているからです。

でも、それが初めて使うメーカーで、さらに初めて買ってみる製品であればどうでしょう。ほとんどのひとが高額な商品を買う際、慎重になるのではないでしょうか。

その結果、繰り返しになりますが、

高額なため、リスクを取りたくないと思う → ブログや動画でレビューを何度も確認する

そんな行動が生まれます。

そこでステップアップ理論の登場です。「買える範囲の、最低ランクから始める」とルール化すれば、悩む時間を節約できるではないですか。

品物が良くなかったり、結局自分に必要なかったとしても、それほどのコストを掛けていないため諦めがつきます。

もちろん、思いのほか使い勝手よく気に入れば、そのまま使い続ければいい。「製品自体は必要とわかった。だから、もっとハイスペックにしたい」と思ったなら、より品質の良いものへステップアップすればいいのです。

一方、最初から高額なものを、さんざんレビューを吟味して買った場合です。つまりステップアップ理論を使わなかったケースを解説します。

まず、吟味する時間がもったいないです。

レビューをいくら見たところで、実際に使ってみないとわからない部分は多々ある。しかもAmazonなどはお金をもらって感想を書く「なりすましレビュアー」が存在します。本当の感想かどうかまで、選別しなきゃなりません。

そこまで時間を掛けて高額な商品を買い、実際に使い勝手が最高で品質も良い。買ってよかったと思えるなら、ハッピーエンドです。

たちが悪いのは、実際に使ってみたら、それほどよくなかったパターン。時間とお金を使ってしまったがあまり、悪い部分に目を瞑って使い続けることが、ままあります。

「費やした時間とお金」に足を引っ張られ我慢して使えば、生活の質を落とすし、自分の心を偽るため自己肯定感をも落とします。高いお金を払ったのに生活が悪くなれば、ふんだりけったりです。

ステップアップで購入していけば、これらのことを回避できるのです。

以上が、ステップアップ理論の説明です。ここからは、自分のコーヒーミルを買った経験をお話します。

今使っているのは、カリタの電動ミル・ネクストGです。けっこう値段が高くて、定価は55,000円します。Amazonでの販売価格は、35,000円前後。それでも十分に高額です。

この電動ミルは、使って丸3年になります。家にいる限りは毎日、2回は必ず使います。豆を均一に挽け、ボタン一つで動いてくれる。デザインもステキ。気に入っています。

でも、すぐにこの製品にたどり着いたわけではなかったです。自分でコーヒー豆を挽いてみたいと思い、最初に買ったのはキャンプなどで使う手動のミルでした。ネクストGの購入から、さかのぼること2年前。値段は確か6,000円くらいです。

これがまあ、大変でした。

豆を手動で挽くのは、けっこうパワーを使います。一回挽き終わると、手が疲れてしまう。コーヒーを飲みたいけれど、疲れるのは嫌だ。そんなジレンマにいつもおちいっていました。

そこで次に買ったのが、小型の電動ミルです。高速回転するプロペラ式のブレードグラインダーが容器の底についていて、そこに豆を放り込むと細かくしてくれるのです。

これは手動に比べ、かなり楽でした。お値段は、たしか3,000円くらいです。価格もお手頃。

「もう手でハンドルを回さなくていい、電動とはなんと素晴らしいのか」、そんなふうに感動しました。

でも、それも長くは続きません。プロペラ式ブレードグラインダーのミルは、豆を挽くというより砕くというイメージ。均一に挽くのが難しく、結局はカッターを回しすぎて雑味のあるコーヒーを作っていました。

それでもしばらく使っていましたが、容器の蓋を割ってしまったため、別のものへの買い替えを決意。そうして、高額なカリタの縦型ロールグラインダー電動ミルへたどり着いたのです。

数年掛けてステップアップした結果、思わぬ良いことがありました。コーヒー豆の挽き方について、詳しくなったんです。

それもネット上の生半可な知識ではなく、

手動 → プロペラ式ブレードグラインダー → 縦型ロールグラインダー

とステップアップしたことで、「豆を均一に挽かないと、抽出にムラが出るんだな」「細かくしすぎると、雑味が出るんだな」と身体的に理解できました。

おそらく最初から高額な縦型ロールグラインダーを買っていたら、知識として知ってはいても、理解にまで到達していなかったと思います。

安価なものから徐々に高額なものへ移行することで、理解度の深さまでステップアップできました。

ということで、個人的に実践しているステップアップ理論のお話でした。

「実は最近思いついたことがあって、ステップアップ理論と名付けたんだけど…」と自分が考えたように話してもらってぜんぜん大丈夫です(そんな気が起こればですが)。

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伯父の遺したフィルムカメラで、写真を撮っています。年に数回、ヨーロッパへ一人で行き、旅行記も発信しています。