才能のあるなしは関係ない。大切なのは、「好きかどうか」と「励ましてくれるひとの存在」
トッププレイヤーになるには、才能が必要。
好きなだけでは、上にはいけない。
日本には、「下手の横好き」ということわざがあるくらいですから、そのように思っているひとが多いかもしれません。
つまり「どんなに好きなことであっても、才能がなければ大成しない」と。
ぼくもそう思っている部分がありました。
でも今読んでいる本で、その考えを覆す記述がありました。
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本の名前は、『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』です。
本の中で、ピアノのトッププレイヤーに幼少期を調査した記述があります。
何十人ものトップピアニストに「幼少期からピアノの才能に溢れていたか」と聞いてみると、意外にもその回答は「周囲に比べれば上手い程度」でした。
もうひとつ意外な回答として、「では、一流のピアノ教師に英才教育を受けたのか」と尋ねると、「町にいるありふれたピアノの先生に教えてもらった」ひとが大半だったのです。
トッププレイヤーに、才能や英才教育は必要なかった。
ではそれら以外に、何が彼らを一流へ導いてくれたのでしょう。
その正体は、根気よく練習を続けられた粘り強さでした。
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マルコム・グラッドウェルが書いた『天才! 成功する人々の法則』には、一流になる条件として、「1万時間の練習」が上げられています。
1万時間は、毎日かかさず3時間練習したとして10年弱もかかります。
トッププレイヤーは誰もが、それだけの長い期間、練習し続けているはずです。
でも誰でもどんなことでも、1万時間も練習できるものでしょうか。
そんなことはありませんよね。
トップピアニストたちが粘り強く練習を続けられたのには、理由がありました。
彼らは才能あるなしに関わらず、ピアノを弾くのがともかく好きだったんですね。
幼少期の先生もまた彼らの熱心な様子を見て、「あなたなら一流のピアニストにきっとなれる」と励まし続けたそうです。
その結果、類まれな才能があったわけではなかったのに、トップへ上り詰めました。
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この話からはわかることは、
これらが大切だとわかります。
とかく社会の評価は冷たいもので、アウトプットしたところで、なかなか見向きもされません。
多くの人は「自分には才能がないんだな」と諦めてしまうわけですが、本当に好きなことであれば、コツコツと続けていきましょう。
「才能」という冷酷な言葉を前にして、諦めるのはもったいないです。
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