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よく使うものにお金を掛けると、幸福の総量がアップする

最近、気づいたことがあります。それは、「普段、よく使うもののランクを上げると、幸せの総量が大きくなる」です。

これはまあ当たり前の話で、生活で使う割合の多いものをより良いものにすれば、割合の少ないものにお金を掛けるより幸福感は多くなります。単純な足し算の話です。

でも当たり前の話と書きつつ、現実はなぜか不思議で、ぼくたちはあまり使わないものに対して、なぜかより多くのお金を掛けてしまうんですよね。

いちばんわかりやすい例が、洋服です。
毎日着る普段着は、ユニクロやしまむらなど低価格のものにしているくせに、めったに着ないハレノヒ用は高級にします。着る機会の多いのはどちらかなんて、歴然なんですが。

年に1回か2回くらいしか着ない洋服に、数万円の予算をかける。毎日、着る洋服なのに、数千円のもので済ませる。「幸福感」の観点で考えると、逆にしたほうが合理的です。

洋服だけでなく、例えば自家用車もそう。
車は、移動するのに必要なものです。特にぼくは地方暮らしのため、車がないと何をするにもかなり不自由です。

でも車の使用時間って、冷静に考えると生活すべてのうち5%程度です(これは毎日1時間乗った場合で、それより少ない人は割合がもっと低くなります)。

つまり自動車とは、一日の大部分が車庫で眠っているんです。この事実だけに注目すれば、世の中の車は価格の安い軽自動車やミニバン、ハッチバックばかりになるはず。でも現実を見れば、高級なセダンを買う人がたくさんいます。人間の行動は、おもしろいです。

そこで、「一日で長い時間使うものに、お金を掛けるとより幸せになれますよ」、と提案してみます。

一日に長く使うものって、例えば何があるでしょうか。
真っ先に思い浮かぶのは、一日の1/3を消費する睡眠です。自動車の5%に比べると30%強ですから、その差は歴然です。ベッドやマット、布団、枕、シーツ、パジャマなど、睡眠グッズにお金を掛けると幸福感がアップしそう。

そういえば、先日、無印良品のパジャマを購入しました。肌触りがものすごく良くて、より深く熟睡できるようになりました。数千円で幸福感がアップ。買い替えてよかったなと思いました。

あとは、スマートフォンのスペックを良くするのもあります。使用用途は何であれ、スマホは一日に何度も使うものです。何世代も前のCPUの遅いものより、最新のキビキビしたものに変えたほうが、より快適な生活を送れますね。

こんな感じで、モノを買う際に迷いが生じたら、「そもそもこれって、毎日どのくらいの割合で使うかな?」と考えてみるとよいかもです。購入すべきかどうかの判断が、よりクリアになります。

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