No.190 「叱り方の基本」

コミュニケーションに正解はない。
だから、色々と試してみる。
試しながら、自分に合ったものを少しずつ見つける。これが大事。

僕が子供たちに普段行う叱り方の基本スリーステップを紹介したい。

1.問題行動を短く一言で伝える

2.I(私)メッセージで、自分の気持ちを伝える

3.言葉にして確認する

例えば、授業中に私語をし始めた生徒に対して、

1.「君たち、話しをしたくなったのかい?」

2.「僕は、自分が話をしているときに、聴いてる人が話をすると自分の話に集中できなくなって、話が下手になるんだよ。最初に約束したとおり、聴くときはしっかりと聴く。どうしても話をしたくなったら僕に伝える。この約束しっかり守ろう!」

3.「確認するよ。話を聞くときは?」
 「…しっかり聴く。(生徒に言葉にさせる)」
 「どうしても話をしたくなったら?」 
 「…西田さんに伝える。(生徒に言葉にさせる)」

コツは、YOU(あなた)メッセージにしないこと。

「お前、何やってるんだ。」「お前、また話をしてるじゃないか。」と、人をしかるときは、『YOU:お前』を主語にすることが多い。
主語を『I:私』に変えると、随分と受け入れやすくなる。

そして、最後の確認も大切。自分で宣言させることがコツ。

叱り方に困ったとき、お試しあれ。


2016年8月

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