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No.255 「直線的時間と円環的時間」

2年前、新年と共に55歳を迎え、GO! GO! で貪欲に活動するぞと意気込んでいたら、それを禁ずるが如く新型コロナウイルスの感染拡大。コロナ禍に巻き込まれ2020年は瞬く間に過ぎた。56歳になった2021年もコロナに翻弄され、宙に浮いたまま過ぎてしまった感が否めない。
今月、57歳を迎えた。未だにコロナの収束が見えない中、感染禍3年目に突入する。連日繰り返されるコロナ関連ニュースに麻痺感を覚えていると、2022年も足早に通り過ぎてしまいそうだ。

時間軸を直線的に捉えると過去から未来に向かって流れるため、二度とときが戻ることはない。極論毎年死に近づくことを想起し、悲しさや恐怖心がよぎる。

時間軸を円環的に捉えてみる。
厳しい冬の後には温かな春が巡ってくる。夏の酷暑が過ぎれば秋の涼しさが訪れる。日本人が愛してやまない桜の花も毎年咲き誇る。春夏秋冬、月の満ち欠け、海の満ち引き、自然には循環や周期という円環的時間が存在する。

円環的時間は規則正しく廻る。この規則正しさは、不安を拭い安心感を漂わす。
われわれ人間がこの円環的時間によってどれほど心穏やかに過ごせているのか、どれほどの安心感を享受しているのか、新たな年が環った今、振り返るのも悪くない。

昨年末、家族でこの時間軸の話をしていたら、我が家に神棚を設けようということになった。
日々、規則的に朝が訪れ、神様に手を合わせる日常がこれほどの安心感と心の安寧をもたらしてくれるとは想像以上だ。

明けない夜はない。
今年こそコロナ感染は収束に向かうと信じ、あらためて日々の生活、一瞬一瞬のときを大切に生きたい。


2022年1月

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