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ミレーナを1年使ってみた感想

器質性月経困難症の治療という目的でミレーナを1年間使用してみた感想です。

ミレーナはプラスチック製のT字型の小さな器具を子宮内に入れます。子宮内でミレーナは人工の黄体ホルモンを5年間放出し続け、妊娠を妨げる効果があります。黄体ホルモンの作用で月経が軽くなることがわかり、現在、月経困難症の治療薬として保険診療が受けられるようになってます。

ミレーナについての詳しい情報はこちら https://betterl.bayer.jp/whc/mirena

ミレーナは月経周期に合わせて装着する必要があります。万が一妊娠しているところにミレーナを入れてしまわないようにと言うのが理由のようです。
1回目に予約した時は時期がちょっとずれていて装着してもらえませんでした。
予約して行ったのに診察してお昼ご飯食べて帰ってきました。

ミレーナを子宮に入れる処置は子宮体がんの検診と似たような感じです。
ストロー状になっていて中でT字に広げるらしい。痛みや違和感はゼロではないけど我慢できないほどの痛みはありませんでした。処置もほんの数分で終わりました。経産婦の場合はあまり痛みがないようです。

出産未経験の若い人の場合は、子宮口が狭く痛みがあるらしい、若い方はピルなどホルモンの治療薬も選択肢となります。40代以降は血栓症の心配も出てくるため、ピルが使えない人でもミレーナは使えるという利点もあるようです。

装着したミレーナは2年生の3月に装着して、国家試験が終わった3年生の3月に取り外しました。

1年間使用したのですが、始めてから半年間はあまりいい効果はありませんでした。
使用前にはなかった月経痛のような腹痛が最初の2ヶ月くらいずっとあったのが一番辛かったです。
不正出血は3ヶ月止まりませんでした。一度に出血する量は減ったっものの装着前に1ヶ月で出ていた量が3ヶ月に分散して出血している感じでした。
ホルモンの作用なのか精神的にも不安定になってしまい、病院で泣いたりしていました。
その後も量は減っているもの出血が毎日あり、たまに止まる日がある状態が半年続きました。毎日出血の心配をしないといけないのもしんどかったです。

半年過ぎたくらいから、出血する日が減っていき、7ヶ月目に1週間出血止まる、8ヶ月目からは普通の生理周期になり、その後はたまに少量の出血があるくらいになりました。
出血量が減ると、貧血も改善していき、国家試験の勉強にも支障がなくなったのでほっとしました。

使用2ヶ月くらいの時に、月経カップを使ってみたら、ミレーナの紐を動かしてしまったようで、皮膚に触れてチクチク痛いし、怖くなったので病院に行きました。
紐を切ってもらったら落ち着きました。月経カップとは併用しない方がいいかもしれません

ミレーナは学校を卒業したら外す予定でした。その時にはストレスが減って症状が改善するかもしれないし、もし万が一妊娠できたら産みたいと心の片隅で思ってました
ミレーナが入っていることはだいぶ慣れたけど、自分の月経周期やホルモンのバランスがいまどう言う状態なのか薬で変化しているので、薬を使っていない自分の状態を知りたいと思って外してみることにしました。

病院の先生に伝えたところ、割とはっきり反対されました。
「せっかくミレーナの効果が出てきてあと4年使えるのに、もったいないし、とったらまた月経過多の症状が出るよ」と言われてちょっとひるみました。
「年齢的に自然妊娠はしませんよ」とも言われる、、、知ってるし
「外して再び装着した場合、身体が慣れるまでまた同じ症状がでる」とも言われ
病院の先生にここまではっきり悪くなるよ、と言われるのはなかなかないと思いませんか。でも、事前に説明してくれたのは良かったです。

外す処置も一瞬で終わり。外した器具を先生が見せてくれたのですが縦横2、3センチくらいの小さいものでした

外した後どうなったかというと、翌日から多量の出血がありました。予想していなかったのでちょっとびっくりしました。
このことから、ミレーナが子宮内膜を厚くしない、と言う説明は違う、と思いました。

その後10日くらいでまた生理が来て、その後2ヶ月以上生理が来ませんでした。
病院を受診すると、「ミレーナから黄体ホルモンが出ていたから、自分のホルモンが出ていなくて月経が来ないんですよ〜」と言われ黄体ホルモンを処方されて飲むと1週間後に生理が来ました。

その後2ヶ月生理が来なくて、次に来たときは大量に出血しました。
なんとなく予想していたので重さを測って計算してみたら、3日で600g以上出血していた。やっぱり月経過多の症状は改善していないようです。
貧血には気をつけないといけません。

貧血になると、肌がカサカサしてアトピーがひどくなる、髪がパサパサして抜けやすく白髪が出てくる、くまが消えない、体が動かない、考えもまとまらない、など困った症状がたくさん出ます。
ストレスをなるべく少なく、運動をする、食事に気をつけて鉄分多めの食品とサプリも飲んで対策しています。貧血症状がある時は、体を休める、早く眠ることも大事。
鍼灸院にも通いつつ、我慢できなくなったら、またミレーナを入れてみようかと思います。

女性ホルモンの薬やピルも効果を発揮するまで時間がかかり、自分に合う合わないは使ってみる、続けてみないとわからないこともあります。
ミレーナを半年使って月経過多の症状は良くなったけど、使い始めはは本当に辛かったです。

ミレーナを使ってみるときも、外す時も自分で決める。わからないことは先生に聞いたり、経験談を探してみてください。ミレーナはまだまだ情報が少なく迷うことも多いと思いますが、辛い月経の症状がある人は、ミレーナという選択肢もある
「自分で決めて、選択するため」の一つの経験談として参考になったらと思って書きました。

月経過多や月経痛の症状が出る原因は、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮線筋症などいくつかありますが、ミレーナや女性ホルモンの薬は、症状が悪くなってから改善するお薬です。

じゃあ、そもそも悪くなった症状の根本的な原因はなんなのか?そこを探って改善していくのは東洋医学が得意です。

どちらか片方だけでなく、両方上手に頼る。我慢しないで、適材適所に相談するのがいいと思います。

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