見出し画像

就活には、オワハラというものがあるらしく、なんだかモヤモヤしたから私の考えを整理してみた。

政府が4月10日に言及されましたね。電車に乗っていて読んだ記事とか、テレビでもやっていて、特に専門家の話になんだかモヤモヤしていました。

ハラスメントの色々のひとつに、オワハラというものがあるらしい。へーって思って読んでいくと「ん?私たちもオワハラやってるじゃないの」と思ったのです。

新卒採用は悲しいぐらい前倒しで進んでいる。

新卒就活スケジュールというよくわからないルールがあって、3月1日が情報解禁だそうで、毎年恒例で合同説明会の賑わいがテレビで伝えられます。6月から選考をして良いというお約束らしく、それ以降、順次選考が進んでいく。


法律じゃないから、これとは別スケジュールの会社も多くあるし、インターンをやって、そのまま就職することもあるという話もある。

本当は海外みたいに、卒業後に1年ぐらい、大学では経験できないことに取り組んで、そこから次のステップとして社会人になるといいんだろうなって思ったりします。

「居酒屋でバイトするぐらいなら、うちでバイトしたらいいじゃん」

私たちなんて小さな企業ですし、採用にも、ほとんどお金をかけてこなかったのです。いつも誰かのご紹介とか、興味をもってインターンしてくれた学生さんとか、その時点でなかなかレア人材ともいえるのですが、そうやってぽつぽつと人が入ってくるような会社です。

新卒採用なんて定期ではやっていない。もちろんピカピカの大企業に比べれば、簡単には知られることはない。「御社の求人情報がマイナビになかったので~」って言われたりするんですよね、すごいですね、マイナビさん。

「良き人材を」と考えれば、できるだけ早くマッチする人材と出会いたいというのはもちろんで、そうなると、かなり早いタイミングで内定までこぎつけたいと考えてしまうのは、当たり前なことかなって思っちゃいます。

重視するのは、カルチャーフィット。

この場の一員としてありたいと思うかどうかが重要なので、必ずインターンやってもらう。そこでいいことも悪いことも自分で確認してもらって、結論を出してもらうようにしています。

会社の説明から始まって、各部署のスタッフに張り付いてもらって、その実務を横目にちょっとした課題に取り組んでもらったり、資料づくりをしてもらったりします。

できるだけ、会議やフォーラム運営等の現場を経験してほしいと思うので、実施日程は個別調整になります。運がよければ、顧客との打合せにも同席したり、業界理解のために、日々私たちが関わっているステークホルダーの皆さんにインタビューさせていただく機会を作っていただいたり。弊社の採用は本当にたくさんの方々にご協力をいただいています。

そして、社内のほとんどのスタッフと会話をしてもらいます。業務で関わらないスタッフとは、ランチしてもらうことで、どんな人たちがいるのか知ってもらったり、それぞれの入社時の体験などを直接、話してもらったりしています。

恋愛→結婚と、似ている気がする。

「私はこの会社に入りたい!」って、ゆるぎなく思えるぐらい、当社に入社を希望してくれる人と出会いたい。わがままですし、とても高い希望を掲げています。

ファーストインプレッションはどんな場面でも影響が大きくて、就活の場合は恋愛段階に似ていると感じます。

最初のうちは、よく評価してもらいたくて、どちらも着飾りがちなんだけど、結局は腰を据えて一定期間付き合える相手が欲しいから、互いのマイナス部分も含めてさらけ出す。それでも一緒に取り組もうって思えるかどうかを考えてみる。

インターンは基本的に5日間なのですが、最終日にはもう「結婚できるか?この人と!」みたいな感じです。ニュアンス伝わりずらいですが、この表現が一番しっくりきます。新卒に限らず、転職の場合もインターンをやってもらうので、いつもそう思っています。

「内定をもらっても、就活は続けますか?」

ですから、内定を出すってことはプロポーズに近く、浮気しないでねっていうメッセージであり、内定出したら就活しないと決められるか?を確認しているというわけです。

内定後に就活を続けたい方には、残念ながら内定を出すことはありません。たとえ一般的な評価が高かったとしてもです。

就活を辞めろということではなく、他も見たいという程度なら、私たちは残念ながら受け入れられないという意味なのです。いくつ内定獲得できるか?がゴールになっている人も多いといいますが、これは論外。

小さな企業の私たちですが、ここで働きたい!と言ってくれる人がいてくれます。その人には、スタッフそれぞれに期待もするし、自らの時間やノウハウといったリソースを惜しみなくシェアする。なりたい自分になれるようにみんなでバックアップする。

インターンで社員に関わってもらうと、みんなの熱量も違ってくるなと実感しています。それぞれが「この人と働いたら何ができるだろう?」とか、「こんなこと得意そうだからこの役割がいいんじゃないか?」とか、自然に出てくるのです。

断る権利は学生にもあるし、企業にもある。

リトマス試験紙的に、一つの良い判断材料になっている気がします。もちろん有能な人材を失ってしまっているということもあるかもしれません。でもそれでいいのです。あれもこれも欲しいなんて贅沢ですから。

断る権利は学生側にある。ただそれだけ。20人ちょっとの組織である私たちにしてみれば、1名採用することは一大事。本人が望む限り、働き続けられる環境や機会を提供し、なりたい自分になれるようにサポートする。それぐらいの気持ちでやっているから、中途半端な気持ちで入社されても困っちゃうのです。

就活生や転職で当社にエントリーしてくださる方には、本当に感謝しています。だから、私たちも全力で自分たちのことを伝えます。インターン期間中、どうぞしっかりと私たちを観察して、あなたのなりたい姿がここで実現できるかを確認してほしいと願っています。


学生に選択肢を。就活はフラットに。
一人でも多くの方が、望む企業と出会えますように。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?