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僕は女子更衣室の真ん中で、三人の女子を前にして立っていた。 それも、ボクサーショーツ一枚という情けない格好で。 「ほら、さっさと脱ぎなさいよ。それも」 眼の前に立っているのは大田さん。 クラスでもいちばん美人で、大人っぽい子だ。 太田さんはチェックのブラとセットのショーツ。 まるでモデルなみスレンダーな体型と、とても○学生には見えない大人びた顔立ちに、とても似合っている。 「てか、マジきもいんだけど……カワイイ顔してよー……人は見かけに寄らないってゆーけど
「あんた、あたしの妹が目当てなんでしょ?!」 香織がまっすぐに俺の目を見て言った。 どうやら冗談ではなく、マジメらしい。 おれはできるだけ自然な笑顔を作ろうと、必死に意識を顔面に送った。 ちゃんと顔面に伝わっただろうか……? いや、ダメだ。 香織はまだ怒っている。 「なに言いだすかと思えば……どうしたの? 何かあったの?」 「なんかあったの、ってよくそんなトボケられるよね……ってかあんた、前から思ってたんだけど、ド変態だよね」 「ド変態って君、何
人生に一度でいいから、冗談では無く、大まじで、『身体は正直だぜ』という台詞を吐いてみたい。 もちろん、セックスの最中にだ。 いや、言おうと思えば恋人なり、妻なり、愛人なり、あるいはお金でそういうことをさせてもらえる女性に対してなら、いくらでも言えるはずだ。 しかし、それは冗談が前提であって、いわばイメージプレイのようなものだ。 女性にたわむれに 『お代官様、お慈悲を』とか『先生、ダメだよ』とか『社長、困ります』とか言ってもらう。 そうした他愛のな
■ 「部長……ほんとうにすみません。こんなに酔っちゃうなんて……」 タクシーの後部座席に二人で乗っているときから、部下の島尻玲子の身体の柔らかさと、香水の甘い香りが私の官能をくすぐり続けていた。 断っておくが、この時点ではやましい思いは一片もなかった。 「いや、気にすることはないよ。ほら、気をつけて降りて……」 タクシーの払いを済ませると玲子に肩を貸し、なんとか降車する。 小雨が降っているなか、その建物を見上げる。 はじめて見た玲子の自宅はひどく質素な二
みんな、先生のことをキモいというけれど、あたしもそうおもう。 確かに先生は40も前にして独しんだし、太ってるし、肌はきたない。 すぐヒステリーをおこしてキレるし、かわいい子にはえこひいきして、男子にはやたらきびしい。 すう年前、5年生の担任を受け持っていたとき、女子が体育の着がえをしていると、やたらと部屋の前をいみもなくうろうろしていた……みたいなうわさもある。 たぶん、ただのうわさじゃなくて本当だと思う。 クラスの女子はみんな、先生のことがとりはだが
わたしは超能力者だ。 あ、何かもうすでに、君の『話をまじめに聞こう』というモチベーションが下がるのがわかったぞ。 いや、聞き手がどれだけ話をまじめに聞いているか、ということを推し量るのは、人並みに会話の空気を読むことができる人間ならば誰にだってできることだ。 それは何も、超能力じゃない。 わたしに授けられたこの奇妙な天分は、一種の透視能力だ。 透視能力、というと何かスカートの上から女性がどんなパンツを履いているのかを見通せる、あるいは女湯と男湯を仕切る壁を
■ (今日もこんなショーパンを履いて脚をむき出しにして……けしからん) 勉強机の下、ショートパンツから伸びる未可子ちゃんの脚はとても伸びやかで細く、健康的です。 肌も白くてつやつや。つま先は裸足。 その脚が、勉強机の下でぴん、と張ったり、組み換えられたり、だらしなく投げ出されたりします。 「センセー? ねえ、先生ってば」 「はっ……え、な、なに?」 勉強机の隣の椅子で思わず未可子の脚に見とれていた僕は、はっとして顔を上げました。 眼の前に、今にもポカ
昨日、バイト先の先輩、林さんの家に行ったら、なぜか話をしているうちに、急に意識を失った。 目が覚めると、あたしはベッドの上で寝ていた。 何も着ていない。 パンツとTシャツはベッドの上に、ブラジャーは床にほかの衣類と一緒に脱ぎ散らかされていた。 林さんはお風呂に入っているらしい。 風呂場のほうから、林さんが鼻歌でを調子よく歌っているのが聞こえてくる。 ああ、こりゃ……やっぱり一服盛られたんだなあ、とあたしは思った。 林さんには悪いうわ
※以下の文章は、先日急逝した有人、Y・Kの遺品にあった手帳からの抜粋。 Y・Kと親しかったわたしは、ご遺族の了承を得、以下の文章を発表する。 彼は、腕のいいGデザイナーであり、サッカーと日本酒を愛する快男児だった。(西田三郎) ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ それにしてもなぜこんなにJKが多いんだ、と思ったら、どうやら昨日は一般的に始業式にあたる日だったらしい。 電車という電車がJKで一杯だった。 いや、DK(注:男子高
■ とにかく僕の先輩はがさつで酒癖悪くて口汚いです。 「てめーはナヨナヨしてっからカノジョも出来ねーんだよ! それでもキンタマついてんのかあ?」 パワハラとセクハラのダブルパンチです。 僕は先輩のアパートでお酒を飲んでいました。 というか、無理やり飲まされていました。 あんまりお酒強くないのに。 「はあ……あの、先輩、ちょっとお酒のピッチ早くないっすか? そんなに飲むと……」 「うるせー! ガタガタ言ってるとボッコボコにすんぞっ! ほらもっと飲めよっ!」
■ 「こんばんは~……ユウナでーす……げっ!」 それが部屋のドアを空けてわたしの顔を見たときの、香菜の第一声でした。 「“げっ”って……ええっ、げっ!」 「あ、あんた……ウソでしょ!? なんでデリヘルなんか呼んでんの?」 きれいに脱色した金髪。 9頭身のすらりとした身体のラインにフィットした、ベージュのニットワンピ姿。 見たところ、20代前半のその女。 はい、わたしが出張先のホテルからデリで派遣をお願いした女です。 「ってか……か、香菜ちゃんだ……ね?
「さあ、それじゃあ……一枚一枚……脱いでもらおうか」 「……は、はい」 荻原さんは、あたしと一切目をあわさずに、ベッドに腰掛け、タバコをふかし、いかにもそれらしく振舞おうとしている。 それらしく、というのは、金にものを言わせて女を自由にするゲス野郎のことだ。 でも、ほんとうの彼はそんなことはとてもできない小心者だと思う。 小心者だけど、品性は下劣なので、やはりあたしの願っていたとおりのことを言ってくれる。 「……あの……う、上から脱げばいいでしょうか……そ