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つづきものエロ小説(18禁)

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2話以上にまたがるエロ小説は、読みやすいようにこちらにまとめます。
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#創作大賞2023

継 父 と 暮 ら せ ば 【1/5】

■  あたしは働くのがイヤで仕方がない。  だから、大学を出てから、ずっと家でぶらぶらしている。  人がなぜ人生にやりがいだの目標だのを求めたがるのかが、全然理解出来ない。  みんな何かに追い立てられて生きている……誰も追い立ててやしないのにだ。  まったく馬鹿馬鹿しい。  物心つく前から、先へ進め先へ進めとやかましく言われて、小学校、中学校、高校、大学と慌ただしく過ごして、社会に出てはさらなる自己実現を求められ て、気が付けば年老いて全ては後の祭りになっている。

継 父 と 暮 ら せ ば 【2/5】

前回【1/5】はこちら ■  布団の中でごそごそしながら、あたしは昔のことを思い出していた。  あたしとお義父さんの関係がはじまったのは、7年前……あたしが15際の時だった。    お母さんが死んで3年……男の人っていうのの我慢は3年が限度ってことなのだろうか?  いや、そんなことを言うとお義父さんが可愛そうだ。  母が死んだ後、お義父さんはほんとうにあたしに優しくしてくれた。  あたしを甘やかしたいだけ甘やかし、あたしを叱ったりなじったりすることは一度も無かった

継 父 と 暮 ら せ ば 【3/5】

前回【2/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■  そんなふうにお義父さんにメチャクチャにキスされながら、あたしはいつの間にか、 「あっ」とか「んっ」とか、甘い声を出していた。  事実、すっごく恐くて、ヤバそうなのはわかってたんだけど。  それにあんまりにもいきなりだったからねえ……。  あたしはそのときまだ15だったし、まっさかお義父さんがあたしにこんな事をしたがっているとは夢にも思わなかった。  でも、いきなりそんなふうに襲いかかられると……衝撃と恐怖が薄れて

継 父 と 暮 ら せ ば 【4/5】

前回【3/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■  お義父さんのインポは続いた。  まあ歳だからねえ……とあたしは気楽に考えていた。  男の人が思っているほど、セックスにおいて挿入されるか否かってことは(……すごいこと言ってるね、あたし)女にとっては……まあ、特にあたしにとってはそれほど重要じゃない。  裸でじゃれあったり、キスしたり、お互いのアレを触りっこしたり……そんなことでも結構あ7たしは満足だったのだけど、お義父さんはだんだん落ち込んでいった。  お義父

継 父 と 暮 ら せ ば 【5/5】

前回【4/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■   その1週間後、あたしはお義父さんと二人で、ホテルの部屋に居た。   1週間前、垂井と入ったのと全く同じ部屋だった。  ファンシーな色調の壁紙に、大きなベッド。  浴室は広くて、ジェットバスがついている。   「もう、エレベーターの中から超コーフンしちゃってさあ……あたしにキスしたり、おっぱい揉んだりしてくるわけ。ありゃ相当、ご無沙汰だったんだろうねえ……浅ましいっていうか何ていうか」 「………」お義父さんは黙って

先輩、一度でいいからサセて【1/3】

■ 「あんな…ほんまに、あたしやなかったら、あんた、はっ倒されてるで。」  河底さんは、おれを哀れな捨て犬を見るような目で見て、ため息をついた。 「こんなお願い、普通はものすごい失礼で、非常識な話なんよ。判る?」 「ええ、よく判ってます」 「それに、あたしかて……いつもこんな話聞いてあげるわけやないんよ」   河底さんが、煙草に火を点けた。厚めの唇が、¥煙草のフィルターを吸い上げる。煙草の先がパチパチと音を立てた。  煙を肺に溜めた状態で、河底さんがおれを見る。一

先輩、一度でいいからサセて【2/3】

【1/3】はこちら  河底さんは、流しに手を突いて尻を突き出したまま、肩で息をしている。  おれは100メートル走った直後のような息づかいで、自分のズボンの前に染みが広がるのを見ていた。 「……チクショウ、はないやろ?」  河底さんが、そのままの姿勢で顔を上げずに言う。  気を悪くしただろうか? 「すいません……」  河底さんがゆっくりと顔を上げておれを見た。  半開きの目が、さらに熱を帯びていて、潤んでいる。  しかし顔は笑っていた。  おれはなぜか武者震い

先輩、一度でいいからサセて【3/3】

前回【2/3】はこちら 初回【1/3】はこちら ■ 「……ち、ちょうだい……挿れて……」河底さんが言った。「このすけべ……」  すけべえはテメエだろうが、と思いながら、おれは河底さんの身体を裏返した。 「えっ……そんな……」  河底さんは口ではそう言っていたが、抵抗なく裏返った。  そんな、じゃないだろ。なんていやらしい尻なんだ。  乳と同じく、尻もまた俯せにされても天井を向いている。  過剰なまでに存在を誇示する尻だ。  おれは河底さんのくびれた腰を掴むと、上

お母さんだなんて呼ばなくていいのよ【1/5】

■  学校から帰ってきたら、あの女の姿は見あたらなかった。  居間はきれいに片づいている。  隅々までが磨き上げられ、塵 一つ見あたらない。  あの女の仕業だった。毎日、この調子だ。  英治はため息をついて、居間に鞄を置いて、何か飲もうと、キッチンの冷蔵庫に向かった。  冷蔵庫を開ける。  ジャムや、牛乳や、味噌や、タッパーに入った様々な食材…すべてが整理整頓され、冷蔵庫内壁に対して垂直に、もしくは平 行に並べてある。  父の好きな銘柄のビールも、しっかり6缶揃えて

お母さんだなんて呼ばなくていいのよ【2/5】

前回【1/5】はこちら ■  目が覚めたのは、夜中の2時くらいだった。  のどが渇いて仕方がない。英治はベッドから起き出すと、キッチンへ向かった。  冷蔵庫を開ける。またボトルは一杯だ。  いや、もうそういうことを考えるのはやめよう、と英治は思った。  そう、考えても理由のない腹立たしさがわいてくるだけだ。  その腹立たしさに、根拠がないことなどわかっている。  僕はもう14歳。  そろそろ少しは大人にならなければ。  コップに注いだ麦茶を一息で飲み干すと、そのま

お母さんだなんて呼ばなくていいのよ【3/5】

前回【2/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■  目が覚めると、朝の5時前だった。  外は明るくなっていたが、家の中はまだ誰も起き出してはいないようだ。  英治はベッドの上で目を覚ました。  Tシャツも、パジャマのズボンも元通りになっていたが、パンツの中はすでに乾き始めた精液でべとべとになっている。  痺れる手足を動かす。  手足は元通り動くようになっていたが、頭はずきずきと痛んだ。  ベッドから下りても、脚の感覚が定かではない。  それまで英治には、夢精の経

お母さんだなんて呼ばなくていいのよ【4/5】

前回【3/5】はこちら 初回【1/5】はこちら  ■  それから3日間、英治への“白い顔の女”の責めはさらに激しさを増した。  最低3回、射精させられ、英治の体力は限界に達していた。  もはや抵抗の意思は奪われた。  まるで麻薬中毒患者のように、英治は快楽を求めている自分に気づいた。  その時以外の性欲は全て巻き上げられた。  昼間の学校生活で、女生徒を見て性的な感情を持つことも無くなった。  その日の学校の帰り道、英治は強い日差しに照らされ、もはやまっすぐ歩くこ

お母さんだなんて呼ばなくていいのよ【5/5】

前回【4/5】はこちら 初回【1/5】はこちら  ■ 「ごめんね……苦しい思いをさせて……でももう少し、あたしのわがままを聞いて、我慢してね……」  一重がブラウスを脱ぎ、床に落とした。  さらにベージュのスカートを脱ぎ、それも床に落とした。    白いレースのブラジャーとセットのショーツだけを身につけた、一重が目の前に立っている。  先日、脱衣所で見たときときより一層、その肌は青白く、透き通って見えた。  かすかに上気した顔は、相変わらず悲しげな表情を浮かべながら

ハードコアな夜 【1/5】

 ■  それは電柱の影から人の家をこっそり盗み見るのに、ぴったりの夜だった。  思っていたよりいい家だ。  そのの窓から漏れる光がとても暖かく見えた。  早くあの光とぬくもりの中に仲間入りしたいけど、約束の時間までまだ15分ほどある。  15分!  この木枯らしの中では永遠のように思える時間だった。    おれはナップサックを開けると、すでに読み古してぼろぼろになっている“台本”を取りだした。  台本といっても、50枚ほどのA4コピー紙をペーパークリップで留めたもの