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第2種電工・技能 【ゾーン式複線図】 <連用取付枠は複線図不要 → 基本ルール>

埋込連用取付枠の結線ルール

候補問題ごとの埋込連用取付枠への結線の手順は、別途、個別に説明しますが、ここでは、すべてのパターンに共通の基本的なルールを説明します。
ルール①は、試験問題で指定されている施工条件ですので、絶対に守らなければならないルールです。
ルール②、③、④は、一定の考え方を設定して、複線図を書かなくてもスムーズに作業ができるように私が決めたルールです。

ルール①<施工条件>

・コンセントの接地側極端子(Wと表示)には白色の電線を結線する
・スイッチへの非接地側線には黒色の電線を使用する
・(以上は、試験問題で指定されている施工条件)

ルール②

・器具の左側を非接地側端子、右側を接地側端子またはスイッチかえり線用端子として使う ※一部例外あり
(コンセントを連用取付枠に正しく取り付けるとW表示の端子が右側にくるので)

ルール③

・結線の順は、①接地側線、非接地側線、②わたり線、③スイッチかえり線とする
・わたり線を2番目にしているのは、接地側、非接地側の流れを完成させる意味合いです

ルール④

・ルール③とも関連するが、コンセントがある場合は、まず最初に、コンセントに接地側、非接地側の線をつなぐ
・そのあと、スイッチがあれば非接地側のわたり線、パイロットランプがあれば接地側のわたり線。そして、スイッチかえり線、の流れです
・下図に例を示します。単線図から直接ルールに則って結線すれば自然な結線がスムーズにできますが、複線図を介すると、複線図を反映させようとして、スイッチかえり線が2本のケーブルに分散したり、コンセントへの結線も2つに分かれたりとなりがちです(これでも正解ですが)。単線図を見て、そこに必要な線をルールに沿って結線する方がかえって変な頭の使い方もせず、スムーズに作業できます

単線図から直接結線
複線図を見ながら結線の例

ゾーン式複線図については以下はご覧ください。

Ⓒnishi morinaga

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