ジーンズ洗おうぜ
ジーンズもといデニム製品を愛する主にアメカジファンの皆さんにとって”なるべく洗わない”という共通認識(?)がありますよね。
根性履きやジーンズスクワット、着衣海水浴、パジャマ使用などあらゆる手を使って愛用のジーンズに良いアタリ(色落ち、経年劣化の跡)を出しますよね。
洗い方にもコツがあり、専用の洗剤なんかも出てますよね。
私も一端のジーンズ好きなので、良い味が出て初めてジーンズが完成するという感覚は分かります。
しかしですよ
やっぱりジーンズは洗おうぜ
臭い、汚いという話は無限にあります。皆さんはそれも承知の上でより大きなジーンズ愛を優先して生きていることも承知してはおりますが、今日は良ければひとつ私の意見も参考にしていただきたく存じております。
なぜジーンズを履くのか
もちろん格好良いからですよね。それは単純にジーンズの見た目・デザインが格好良いからというより、かつて炭鉱をはじめとする現場での作業服であり無骨で屈強なアメリカンタフガイの象徴であった、という側面も含めて格好良さを感じて履いている方が多いと思います。洗わない人は特に
ですので皆さんは洗っていない(良いアタリのある)ジーンズに対して、何か屈強な魅力を感じ、それを着用することで自身でも表現をしていることでしょう。
ここまで読んだけどそんな事ないぞ!っていう方は失礼しました。私の誤解でした。この先もずっと勘違いで話が進むのでもう記事は閉じていただいて結構です。
そうだな!という方は引き続きよろしくお願いします。
そうなるとですよ、私思うのですが
当時の作業員達は、絶対ガンガン洗濯してますよ。
毎日仕事終わりに洗濯機に放り込んで、乾燥機にもかけて、それでも全然傷まないハードさだからこそ重宝されたはずですし、当然その際には裏返しにもせずにボタンフライも開けっぱなしでしょうし、ジーンズのケアというものが一度でも意識されたことはなかったのではないでしょうか。
そして、それこそが格好良さだと私は思うのです。
そういう着方、働き方、生き方が反映されているからジーンズは格好良いのだと思います。ですので、”わざと”ジーンズを痛めつけたり、”わざと”不要なものをポケットに入れ続けたり、”わざと”洗わないということはジーンズの格好良さに反していると思うわけですよ。
もしシャツもパンツもジャケットも洗わない、だから当然ジーンズも洗わないという生き方の人であれば、その人のジーンズのアタリはまさにその人のリアルですので結果的に格好良いと思うのですが、ジーンズだけを頑なに洗わずそれを「育てる」と称しているのであればそれは育成ではなく偽装だと思うのですよね。
ジーンズの履き方として、全然リアルじゃないです。
どうせリアルじゃないのですから最初からダメージ加工されたものを買えば良いのでは?とも思います。
そもそもファッションにリアルさは絶対なのかと聞かれると勿論そんな事はないのですが、ジーンズが好きでその背景やライフスタイル込みで魅力を感じている方がアタリを偽装するのはなんだかなーと心の中の阿藤快が唸ります。
筋肉や体脂肪が食生活や暮らしの反映であることと同じように、ジーンズって生き方の反映だと思うんですよ、私はね。
ということで私の主張としては
背伸びするのはやめましょう、ジーンズを洗いましょう。
現代日本で生きるあなたの人生はもっと清潔なはずです。
ヤンキーに憧れて正座でキャスター吸ってる私立の子みたいな真似はやめましょう。
あなたの普段通りの生き方に合わせて履いたジーンズの経年の跡こそ、あなたにしか出せないアタリだと思います。
そもそもジーンズ好きじゃなければどうでも良いことですけどね。本物のジーンズ好きは生デニム腐らせるみたいな風潮が苦手なだけです。
というより一番の理由は、下半身が臭いやつを自分の車に乗せたくないからなんですけどね。跳ねっ返りションベンだらけですからね、ズボンって。だから
小便は極力座りましょう
リーバイスの社長は絶対洗濯機に入れないらしいです。
終わった。相手が悪かった。
私の負けです。
完
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?