【2021’4’5】 動画編集 【2326文字】

何故か昨日はずっと動画編集をしていた。今まで動画編集をやったことなんて一度もなかったのだけれど、何故かその仕事を引き受けることになってしまい、はじめてながら6時間ほどかけて30%くらいの完成度まで仕上げた。ちなみになんの動画編集かというと、友人の結婚式の余興ムービーの編集だ。メッセージリレー形式のよくありそうな形式で、そのメッセージの文言の監修まで自分がやった。ただ、一つ言いたいのが、ぼくとその結婚する友人は同じコミュニティ内に属してはいたが、さほど仲良くはない。もちろんステキな人ではあるのだが、腹を割って話したことは一度たりともない。

結婚式の余興ムービーの編集をして1番感じたことは、僕の友人たち、つまり結婚する友人の友人たちはみんなステキな人だなということ。ひとってこれだけの人に愛されて、必要とされて、応援されて生きているんだなということをまじまじと感じた。普段なんとなく生きていると、孤独感を感じてしまったり、自分はひとりで誰からも必要とされていないなんて感じてしまうこともあるが、そんなことはない。実は自分はたくさんの人と繋がっていて、いつもそばにはいられないかもしれないけど、確かにあたたかく繋がっているものだ。僕も最近はひとりで部屋にこもって読書をするばかりで、人との繋がりは極めて希薄だけれども、ただ、そんな自分でさえ、やっぱり誰かとは確かに繋がっているんだなということを改めて感じた。動画編集はとりあえずのところまでで一旦他の仲間たちに助言を仰ぐことにした。僕はこういうまあまあのプロジェクトのときは2割報告の原則を思い出す。何かプロジェクトを任せられた際、完成してからチームにお披露目するのではなく、まずは完成度2割の状態のものをチームにお披露目して、方向性が合っているのかを伺うというものだ。仕事を任せられる人自身がプロジェクトの責任者で全ての裁量権を持っているというのであればそんなことは必要ないのだけれども、自分がプロジェクトリーダーから仕事を任されて何かを行う際、最初にやるべきことは、そのプロジェクトの全貌の下地を作って、それの方向性がリーダーの意向と合っているのかを確認することだ。もし、100%の完成度で作ったものが全くのお門違いだったら、その費やした時間は全て無駄に期す。しかし、20%で一度確認すれば、たとえ全没でもそこまで労力を無駄にはしてないし、しかも今度は正しい方向性をきちんと教えてもらえるという特典もつく。やはり、人は何もないところからだと、何かを指図したりするのはとうていできない。しかし、曲がりなりにも下地があると、それを基にしてあーだこーだ言うことができる。とりあえず2割報告は、そういった意味では必須の工程であり、避けては通れない。逆にこれをやらないではじめから完璧を目指すと、これはプロジェクト失敗のリスクが跳ね上がる。こういう組織プロジェクトのよくある失敗パターンだから、自分だけでなく、周りがそうしてないかにも目を配る必要はある。逆にこういう経過報告がしづらいだとか、そういう雰囲気じゃない組織はなかなかまずい組織のように感じる。いわゆる心理的安全性が低い組織ってやつな気がする。そもそも、完成度2割のものを見せるって、自分のお腹を見せてるような感覚だから、そこそこの信頼関係は必要なのかもしれない。下手なプライドを持って、下書きにはその人の実力がすけすけに見えて、自分は下手くそなやつだと思われたくないから、すごいのを完成させてから見せて、できるやつって思われたい、みたいな思考になって、結局は最悪な結末を迎えるなんてのはベタベタのベタだ。自分は雑魚で、未熟で、まだまだ学び足りない、初心者で、実力不足で、優れているなんてのは畏れ多い、ぜひどなたからも、もちろん先生方をはじめ、一緒に高め合う同士、ひいてはその領域に精通していない一般目線でさえ、どうかどうか私にご指導ご鞭撻のほどお願いします、くらいに思っていなければダメだ。自分を奢って、他者からの教えに畏怖し、退けているようでは、その時点で、たったいまその道を志したものよりも価値は低い。自分の弱さを知り、無知の知を自覚する。それが成長を志す人間の最も大事な心構えのように思う。そんなことを思いながらも、まだ自分の動画編集は完了していない。これからが勝負どころだ。結婚式の余興ムービーを作る際、やはり楽曲の著作権関係が面倒なようだ。結論から言うと、動画ファイル内で楽曲を同期させて流すということはせず、楽曲抜きの動画と会場でCD音源を流してその場で組み合わせてやるそうな。どうやら動画ファイル内に楽曲を入れてしまうと、複製権や著作隣接権などやや面倒な申請や料金がかかってしまうが、会場でのCDを流す分は著作権関係が式場の契約内に収まっているため大丈夫らしい。だから、音ハメとかはできない。楽曲を少しずれたタイミングで流しても違和感なく成立するようにしなければならない。そこは留意点かな。とても面倒ね。でも、これが終われば、はじめて動画作品を作ったという実績が自分について、ちょっと誇らしい気持ちになれるような気がするから、これはこれでいいのかも。ちなみにiMovieでせかせかと編集してます。機能が少なすぎて自由度ないけど、まあ、はじめてだし、しょっちゅう動画を作る予定もないし、十分だよね。そういえば、今日は大学院の入学式だけど、会場が遠すぎるので、会場には行かずZoomで見ようかしら。でも、買い物も行きたい。これ書いてるのお昼なんだよね。今日もいい一日とは言わずとも、過去に振り返って、自分やるじゃんって思える一日になればいいな。