【お絵描き4】誰がためのヒーロー

いったいヒーローは誰のために戦うんだろう。

世に名を残した多くのヒーローたちは、時に為政者から、時に民衆から祭り上げられた、一方の立場から見たイデオロギーの産物なんだ。

そしてそこには必ず倒すべき敵がいて、逆に彼らからすればヒーローが敵になるから、つまりヒーローは万人の幸せのために戦うわけではないんだよね。

こいつはボクらを守るために戦うんだけど、ボクらが健やかにいられるための障害となる敵はいったい何なんだろう。

もし赦されるなら、ボクだってまた誰かを愛してみたいし、愛されたい。でもそんなことが起こったら、誰かが不幸を被るのだろうか。

悲しいけど、ヒーローにそんなことを望んではいけないのかもしれないね。