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居心地の良さを出しつつ、洗練されたモダンな(以下略)カフェまで二万歩あるいた。

 人生で初めて二万歩歩いた日ではないとは思うけれど、測定したのは初めてである。この日は梅雨らしく、冷たい空気が北から流れ込んだのか、気温も上がらず、夕方からは雨が降った。
 この日は阿佐ヶ谷~西荻窪のあたりをぶらついた。駅から南北方向を散歩しては、中央線で一駅ずつ移動する。阿佐ヶ谷はアーケード付きの大きな商店街もあるし、駅前に西友とヨーカードー系列の大型スーパーもある。歩いていて楽しいタイプの街で、庶民感強めである。中央線を南北に横断する通りは20m級の街路樹が並んでいて立派。たこ焼きを買って食べた。塩味というものを初めて食べたが、これはアリ。商店街の中にはニュースでおなじみのアキダイの支店もあれば高級寄りのピーコックもあり、幅広い層が住んでいるようである。チェーン店も多くシャッター率も低い。おさんぽ面白さ比率は低めかも知れない。
 荻窪。JR東日本のメインコンテンツであるルミネがあり、荻窪タウンセブンというモールもあって、駅ビル力(りょく)が一番強かった。一方で商店街パワーは低め。駅前を通る青梅街道がマイナスに働いている感じがする。車で買い物に来る人がいるはずもないので、膨大な通過交通が、単に歩きにくくしている。住む分には便利だろうけど、楽しくはないかな。

かも

 西荻窪。評判の良さそうなハム・ソーセージのお店が二つもある駅。南側には飲食店街があり、すっごく短いアーケードがある。商店街は北側で、店舗密度は高くないが、40くらいの店主がやってそうなお洒落なお店が散見されつつ、コロッケ売ってるお肉屋さんとかもあり、3駅の中では若い人には一番いい町かもしれないと思った。
 そして一軒とても好みのカフェを見つけた。白基調の窓が大きくて明るい店内の半分は畳敷きの小上がりになっている。畳に加えて、天井から吊るされたドライフラワーなどの装飾、よく見ると全部形の違うアンティーク(?は無知なので・・・)の机など田舎風の要素を入れて居心地の良さを出しつつ、洗練されたモダンな(以下略)。
 ノートパソコンでお仕事をする人をターゲットにしているようだ。Wifiはもちろん、文房具貸出もあるし、半個室ブースもあれば、机も広めで作業がしやすそう。おかあさんは新人の無職である。みんなが仕事をする中、小説を読んでいた。他人があくせく働いている姿を眺めるのがいちばんたの・・・。
 窓が大きくて明るい+小上がりが好きなだけではなく、緑茶が美味しかったのもとてもプラス評価である。綾鷹とかではなく、ちゃんと急須で淹れた味がしました。
 しばらく小説を読んでいると、雨が強くなってきた。窓から雨を眺めるのって楽しいよね。外ではザーザー雨音がしているけど、室内はシーンとしている。世界中で雨が降るたびに10万人くらい同じことを思っている。

https://www.instagram.com/manoma_nishiogikubo/


 図らずとも翌々日には梅雨明けが発表された。

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