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自己顕示欲とお金の使い方は、年齢と共に変わる
人が行き交う駅の構内を歩いていると
高級ブランドの紙袋を持っている
若い女性が歩いていた。
僕はその光景を見て
20歳前後の自分をふと思い出した。
マウンティングに費やしたお金と時間
当時の僕は
人からよく見られたい一心で
ブランド品に身を包んでいた。
ファッションセンスがあるわけではないので
伊勢丹メンズ館でマネキンが来ている
トップスとパンツ、シューズ一式を
「セット買い」と称して購入していた。
なんとも、恥ずかしい。
その為にアルバイトを二つ三つを掛け持ちして
本業の学業を疎かにしてまで
深夜まで働いていた。
高級ブランドに身を包んで
街を歩くのが好きだった。
友人に羨ましがられるのは
最高の気分だった。
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当時の僕はモノの品質やデザイン、
ブランドストーリーなんてどうでもよかった。
モノの良し悪しの基準は百貨店に入っている
ブランドか否か、ただそれだけ。
人よりも格上だとアピールして
優越感に浸れればなんでもよかったのだ。
当時の記憶を思い返すと
マウンティングの為にお金と時間を
たくさん使ったとしみじみ思う。
本質的なモノの価値を考える
今まで僕は時計やバッグ、財布などの
高級ブランド品を購入してきた。
最近ではメルカリなどで
中古品を購入することも増えた。
ただ以前とは違い、
マウンティングが目的ではない。
20代後半に読んだ本に書いてあった言葉が
価値観を変えるキッカケになった。
高級な時計を買って
時間が増えるのであれば、最高級の時計を買う。
しかし、現実はどんなに高級な時計を買っても、
時間が1分として増えることはない。
高級でも安価でも、示す時間は同じだ。
著者や書籍の名前は忘れてしまって
一字一句同じはないのだが
書かれていたことは上記のような内容だ。
たしか大企業の社長の本だったと思う。
![](https://assets.st-note.com/img/1693356310385-xIEzbqAFlG.png?width=800)
物事の本質を見るとはこういうことなんだと
考えさせれられる言葉だった。
「本質的な価値のあるモノにお金を使う」
これはお金持ちや成功者に共通すること。
そういう意識を持ちたいと思ってからは
Tシャツを一枚買うにしても
品質や着心地、デザインに加えて
リセールバリューまで考えるようになった。
「物を消費するのではなく、物に投資する」
そんな考え方が少し身に付いてきたと思う。
最近暑いので、短パンを愛用している。
しまむらで900円で購入したものだ。
女性が持つ高級ブランドの紙袋を見て
こんな物思いに耽っている
僕のコーデは数年前にメルカリで購入した
サンローランのTシャツとしまむらの短パン。
こんなメリハリのある着こなしが
できる人は中々いないだろう。
ファッションセンスは当時のままのようだ。
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