【好きな英詩楽曲を和訳してみる】 Dinosaur jr. / I live for that look
グランジを代表するバンド・ニルヴァーナ/カート・コバーンにも影響を与えたことで知られてる、90年代アメリカのオルタナロック・ムーブメントの先駆け的バンド「ダイナソー・ジュニア」の4thアルバム「Green Mind」(1991年)に収録されている曲。
「グリーンマインド(若気の心)」というアルバム・タイトルからも、収録曲はどれも若さ・青臭さを表現したような、爽やか疾走感があるような展開・メロディや歌詞が多い。
カート・コバーンに影響を与えたくらいだから、初期ダイナソージュニアは重くてハードで破壊的なグランジ・サウンドがメインだったけれど、アルバムを重ねるごとに重くハードな展開が減り、代わりに疾走感や哀愁感溢れるサウンドに変容していくようになる。
中でも中期/4枚目となるこのアルバムは特に爽やかで青臭さが残る。個人的には、これ以降の2枚のアルバムが個人的ダイナソージュニア最名盤だけど、近頃このアルバムも好きで、よく聴いてる。
最近、英語をイチから勉強しはじめてる。
その流れで、グーグル検索しても日本語訳がない好きな曲の和訳を(勉強を兼ねて)するようになった。ダイナソージュニア好きな日本人はたくさんいるだろうから、せっかくだからここに記録しておく。
1,歌詞の意味と解釈
使われてる単語もシンプルで、ストレートな失恋ソングだと思う。
見た目がタイプな恋人に対して、それだけで好き好きになって、ちゃんと話をしてこなかった自分に対する自省的な歌詞。
このアルバムの他の楽曲にも言えることだけど、歌詞は哀愁的/失恋ソングばかりなのに、曲調はどれも爽やかなところ、歌詞を読むようになった結構おどろいて、より楽曲たちを好きになれた。
また、歌詞に使われるような言葉・文法は、詩的・スラング的な言い回しも多いから、自動翻訳につっこむだけだとちょっとニュアンスが違うイメージになる。
だからこそ、一つ一つのフレーズを調べ、て全体に矛盾が生まれないように解釈するおもしろさがあるな。と思った。
あくまで素人の和訳解釈なので、もしもおかしいなと思う箇所があったらぜひコメント・指摘を下さい。
2,歌詞と和訳
Written by J Mascis
3,あとがき・極個人的解釈
"Hey, get out of my mind"
の部分の翻訳を「なあ、全部正直になったんだ」と訳したところが、
個人的な解釈。
"get out"
一般的に訳される日本語は「出ていけ」
だから、上記英文を普通に訳すと「俺の頭から出て行ってくれ」
となる。
けれど、歌詞の流れからして、
彼女に対する未練や執着がないようには思えないし、
攻撃性も感じられない。
離れる、引き出す、消す、取り出す、言葉を絞り出すなど、
色々な翻訳やスラング的な意味があるフレーズだけど、
歌詞の流れとしては、
「取り出す」の意味合いがしっくり来るんじゃないかと思った
もみくちゃになった頭を整理する
そこから素直に何もかも言おうと試みる
そんなことはもう手遅れだとわかってても
しつこく執着して、手放せずにいる男を描いた歌詞
恋が持つ、瑞々しさやはなびやかさじゃなく、情けなさや青臭さ
それが、この曲で歌われてる「グリーンマインド」なんじゃないだろうか
nisai 松田直己
貴重なライブバージョンも発見
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