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報告 大学院生になりました

桜の木の新緑が眩しい。葉桜。
桜が咲くまでに何かを書こうと思ったのに、書けなかった。忙しかった。

春のこわいところは、一気に寒気を追いやって暑くなってしまうところ。まだ寒くていいのに、日中は夏のよう。その春の安定しない空気が毎年苦手で、どうにか日陰の冷気の中で生き延びている。今年もかろうじて春の狂気に立ち向かえている気がする。

この春、大学を卒業し、大学院に入学した。
学部時代と同じ大学なので、大きな変化はないが、大学院生の方が研究に没頭できる感じがして嬉しい。この身分が欲しかった。

コロナが生活を蝕んで以降、精神がかなり疲弊した。

学部3年以降、コミュニティから離れ、一人で物思いに耽るようになった。まぁ、想像に難くない。病んだ。

病名は伏せておくが、診断はついている。
高校生から自覚していたので、別に生活に支障があるほどでない。いや、嘘。

うれしいことに、ようやく安定してきた。たぶん現実的なことを考えるのにリソースを使っているから。時として忙しさは薬になる。

忙しさを服用してやり過ごしてるのだから、私はあらゆるものから自立ができていない。まぁいい

またもや就活に向かわなくてはならないようなので、自分の人生の輝かしい(笑)記録(笑)を集めている。結果から見れば、人生はうまくいっていると思う。しかし、成功というラベルを貼れば見過ごしてしまうような出来事が今のわたしを駆動させる原体験になっているので、なかなか難しいところである。

ちなみに、自己分析の過程で迷走して、かわいそうな自分!に酔いしれるのはもう終わりにしたよ。終わりがないから。この2年で一応、吹っ切れたものも大きいようである。

大学卒業に際して、何か書けばよかったものの、なんか照れ臭くて筆が進まなかった。いちおう、下書きはあるので忘れた頃にでも公開しようかな。大学でのあらゆる出会に感謝したい。そして、またこの春から頑張る…といいたいところだが、頑張りません。

早速キャパを越えている日常が迫っていて、心が折れそう。たぶん、忙しさという薬で誤魔化しているけど。

いちおう、リサーチマップに残せるような業績を修士のうちに作りたいのだが、果たしてどうだろうか。博論を書いて本にするという目標は諦めていないので、就活をしつつ、確実に研究成果を出していきたい。

行けるかな、病まずに。就活と研究の両立。
キツそう。23卒の先輩病んでる。うわーーーーァァァ

でも、なんか少しレールから外れられた気がして楽になった。このままふっと飛んでいきたい。どっかに。どこかに根差すのではなく、もっと鳥のように俯瞰して世界を渡りたいのに。また自分の中でのテーマの一つ、越境というものが立ちはだかる。どうすれば、もっと軽やかに、しなやかに振る舞えるのだろうか。

それとは対照的な話だが、繭のような大学から出たくない。後期に行きたい気持ちは否定できないが、現実的に難しいだろう。

ならば働いて…社会人学生…とも思うが、社会人から学生に復帰した方に話を聞くと、働いたら研究なんて無理だよ、と言われる。学費は払えるのか。指導教員が定年退職するまでに博士号は取れるのか。そういったあれこれ、煩悩を煮て煮て、煮えきれないのが近頃の夜の話。

とりあえず、研究室に残れたので、あと2年頑張ります。2年は短いだろうね。

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