書き重ねる:2020/11/23
書き重ねています。
書き重ねるとは、同じことを何度も最初から書こうとすることです。
絵で言えば、塗り重ねるという言葉があります。
同じモチーフの上から、さらに描き直します。
それを文章でやったらどうなるのでしょう?
紙の上に文字を書いて、その上に文字を書く。
そうしたら読めなくなってしまいます。
多分それは書かれた言葉は、書かれたままでいることに意味があるから。
言葉の上に言葉を重ねると、どちらも壊れてしまいます。
でも、書いたことを直したいこともあります。
間違って書いてしまったとき。書いたものが気に入らないとき。
書いた文章を見つめて、言葉を直そうとするの大変です。
嫌な自分の文章と向き合わなければならないし、いくら考えても新しい言葉が出てこないこともあります。
それはきっと、紙の上で書いたり消したりしていても、初めに出てきた言葉の上から、別の言葉を重ねようとしているからでしょう。
言葉は書かれたらもう、変えられないものです。
自分の手から離れて過ぎ去っていくものです。
書かれた言葉は、あなたではなく、書いたあなたは書き終えると言葉とともに解き放たれていきます。
もう一度、その瞬間に戻ることはできません。
だから、書いたものを直したいなら初めから書き直しましょう。
それが書き重ねるやり方にふさわしいでしょう。
今まで書いたことを忘れることができなくても大丈夫です。
その思い出を持ったまま書き直すのです。
新しい紙から始めましょう。
納得するまで何度も書き直しましょう。
同じ言葉も出てきますが、その度に、新しい言葉とあなたに出会うでしょう。
そしていつか、初めには想像もつかなかった場所に書くことはあなたを連れていってくれます。
あなたが変わりたいようにあなたが変われるだけ、書く言葉も変わっていきます。
それは、自分でも知らない言葉の世界を冒険する楽しさがあります。
あなたも知らないあなたに出会える驚きと喜びがあります。
好きなだけ、好きなペースで書いてみましょう。
本当は何を書いても良いのです。
書く感触、書いている気持ちが楽しければ良いのです。
さあ、書きましょう!
最後までお読みくださりありがとうございます。書くことについて書くこと、とても楽しいので毎日続けていきたいと思います!