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日記を書く、つもりだったが今日のことはよく覚えてない。いつも通り、買い物に行ってカフェに行って、プリンを食べて、昼寝をして、風呂に入って、栄養補給食を食べた。星を見た。

晴れていて、星を反射した光が夜空に広がって青く照らしていた。満月は金色とか白く光る。しかし、星は青く光る。地球と同じ色で。月の何倍も明るい。

夜に家の天井を開けて、望遠鏡をのぞく。その時だけ、自分がやることをやっている気がする。なんとなくしているのではなく、星が見たいから星を見る。

箱庭というには、贅沢すぎる箱庭で、海も山も、森も川もある。天気もある。雲もオーロラも。地球で起こる現象は全て星でも静かに起こっている。何かの生き物の中をのぞいている気分になる。

そういえば、今日は彼の通勤についていって、行政区域の図書館にいた。一人では本をまともに読めなかったが、本の匂いと静かな空間が落ち着いた。

その代わり、彼が録音しておいてくれた本の朗読をずっと聞いていた。ソファに寝転がって、聞いていたら、一回、図書館のロボットに通報された。綺麗な女性の声で「座席を占領しないでください」と言われた。通り過ぎた後、もう一回寝たら、今度は人が来た。

「目が見えないので、こうやって本を聞いているのです」

わたしが説明すると、じゃあ、いいですよ。と理解するのを諦めた声で言った。じゃあ、いいですよって何がいいんだろう。わからないまま、朗読を聞きながら眠っていた。

次にわたしを起こしたのは彼だった。朗読の声と同じ声に起こされて、変な気分になった。

最後までお読みくださりありがとうございます。書くことについて書くこと、とても楽しいので毎日続けていきたいと思います!