意味をもたない

わたしがいつか泣いたのは
きょうへとつづくことはなく
ひとりきりには遠い場所
しきりに鳴いた虫たちの
子どもはぜんぶ土のなか
川のはやさを思いだす
生き物たちの死はゆれる
死にいる人は悲しけれ
生あるうちに枯れていく
まだ割れ硝子の中に立つ
小さな街の模型には
わたしの影があるだろう

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