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田舎の土地をセルフ開拓する:その1「なぜセルフ開拓するのか?」

福岡県糸島市に土地を買った。その土地は、相場よりもかなり安かった。

安いのには理由がある。もともと畑だったために、宅地として整備されていないのだ。そして、その整備にけっこうなお金がかかる。整備代を含めると、もしかしたらその土地は、相場より高くなるかも知れない。そういういわゆる「訳あり物件」だった。

しかしぼくは、訳あり物件の方がむしろ良かった。それは、東京でも一度訳あり物件を経験していたからだ。東京では、そのままでは住めない築古の訳ありマンションを買った。もちろん相場よりかなり安い。標準的なリノベーションをして、ちょうど相場と同じくらいになる価格帯だ。

不動産を売る人(売主)には、リノベーションしてから売るのとそのまま売るのの二種類がいる。リノベーションするのは、「古い物件は初めから論外」というお客さんが多いからだ。「自分でリノベーションしよう」という客はあまりいない。

だから、売主としてはリノベーションをした方が得となる。客がつきやすいし、またリノベーション費はもちろん、手間賃も上乗せできる。つまり割高で売ることができるのだ。

しかしながら、リノベーションしない売主も少なくない。なぜかといえば、第一にリノベーションは「面倒くさい」ということ。けっこう手間暇がかかる。トラブルもつきものだ。

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