トマトが嫌いな人とは
昔、こういう話を聞いて印象に残っている。
「トマトが嫌いな人は、本当に美味しいトマトを食べたことがない人だ。本当に美味しいトマトを食べたら、トマトを好きになる」
これを聞いて、妙に納得した。ぼくはトマトは嫌いではないが、しかしトマトにはどこか「人工臭さ」が残る。「本当はもっと美味しいトマトがあるんじゃないか」という物足りなさが残る。
スーパーのトマトはたいてい味がしない。味がしないから不味いとも思わないのだが、あれを不味いと感じる人がいても不思議ではないように思う。「独特の青臭さが苦手」という人もいるが、それはあの味のしなさのことを表現しているのではないだろうか。
話は変わるが、ぼくは自分で庭を造り始めてから、虫に対する見方が変わった。それまでは普通に嫌いだったが、それほど嫌いではなくなったのだ。いや、正確に言うと全ての虫が嫌いでなくなったわけではない。都会にいる虫は嫌いなままだ。しかし田舎の虫は嫌いではなくなった。
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