なぜエッセンシャルワーカーの賃金は低いのか？

エッセンシャルワーカーの賃金が低いことが、たびたび話題になっている。特に、コロナ禍においてその重要性があらためて見直されたのにもかかわらず、それに反比例するように賃金は下がり続けた。そのことに、多くの人が首をかしげている。一体なぜなのか？

しかしそれは、経済の簡単な構造で説明できる。ところが、その知識を、多くの人が知らない。だから、多くの人が首をかしげているのだ。

経済の知識は、現代に限らず、どんな時代でも生きていく上において重要ではないかと思う。特に、最も本質的な「構造」を知ることは、重要かと思う。そうすれば、お金に困ることも少なくなり、もっと生きやすくなるはずだ。

世の中には、そういう知識を「難しい」ととらえ、敬遠する人も多い。しかしぼくは、そういうふうに難しいと決めつけ、敬遠してしまうからこそ、かえって理解から遠ざかっているのではないかと思ってしまう。これは、実は簡単なことなのだ。少し考えれば、誰でも分かることである。

そこで、ここからはその経済の構造について、簡単に説明してみたい。その構造で、エッセンシャルワーカーの賃金がなぜ低いかということも簡単に理解できる。

まず、エッセンシャルワーカーの最大の特徴とは何か？
それは、文字通り「社会に必要不可欠」ということもあるが、それに付随してもう1つの特徴というものもある。それは「なくなりそうにない」ということだ。そして、それによる「安心感」だ。