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医療崩壊など起きていない、起きているのは雇用崩壊だ

新型コロナウイルスの流行によって、世間では盛んに「医療崩壊」が危惧され、その怖ろしさが叫ばれている。これは世界中で起こっている現象だが、日本でも「もう医療崩壊は起こった!」「状況を即刻改善するべきだ!」と唱える識者は少なくない。

ところで、医療崩壊が起きて得をする人がいる——ということを考えたことがあるだろうか? 一見、そんな人はいなさそうだ。患者は治療を受けられずに大変だし、医療従事者も目の前で人がバタバタと死んでいくので大変極まりない。特に今回のようなパンデミックだと、医療崩壊によって院内感染が多発し、医療従事者自身もバタバタと倒れていく。諸外国では、亡くなった医師や看護師がたくさんいる。

しかし、実は得をするのはその医療従事者たちなのだ。ただし、現在のバタバタと倒れていく医療従事者ではなく、生き残った医療従事者、あるいはこれから仕事に就く未来の医療従事者たちだ。

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