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現金バブルの崩壊

今年に入ってまたコロナ禍でいろいろ給付金が増えている。そのお金はいったいどこから来るのだろうか?

それは「政府」から来るわけなのだが、政府は国債を発行してお金を調達しているので、基本的には税収ではない。これは借金だ。そしてその借金を日銀が引き受け、現金が世の中にばらまかれる。その額は去年だけで112兆円で、今年も同じくらいの金額に行くともいえわれている。

そんなふうに、「現金」ばかりが増える世の中で、現金の価値はどんどん薄まっている。そうなると、いつインフレが起きてもおかしくない状態なのだが、これがまだ起きていない。

なぜかというと、理由は簡単で、ほとんどの国民が現金を現金のまま預金しているからだ。おかげで日本の預金額は増え続け、2020年は1000兆円になったという。

だから、これは隠れメタボならぬ「隠れインフレ」なのだ。実質的にはインフレなのだが、消費物や給与の価格がなかなか上がっていないから、多くの人がそのことに気づいていないだけなのである。

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