文脈くん

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このnote及びマガジン「文脈ノート」では、コンテンツの「文脈」について書いていきます。文脈は、コンテンツの価値を高める最大の武器。これからのコンテンツは、文脈の強弱によって価値が決まってきます。文脈でコンテンツ力を高めたい、そんなクリエイターのためのnote及びマガジンです。

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  • 文脈ノート

    文脈は、アートであれエンタメであれ、コンテンツを商品として成り立たせるためにはきわめて重要な役割を担います。アートビジネス、コンテンツビジネスが成立するか否かは、ほとんど文脈にかかっているのです。ぼくはこれまで、その文脈についてさまざまな研究をしてきました。それをご紹介していくのが、このマガジンのコンセプトです。また、その文脈についての論考をビジネスとも結びつけ、仮説を展開していきます。このビジネススキームの仮説が、みなさんの役に立つことを目指します。記事は月10本ほど、つまりだいたい週2のペースで五月雨式に発表していく予定です。

最近の記事

  • 固定された記事

文脈とは何か?

文脈とは何か? それは、価値が生成される過程の物語のことだ。人は、物語を必要としている。なぜなら、物語の真贋なら鑑定しやすいからだ。それゆえ、ものごとを見極めるとき、文脈を必要とする。 文脈に則った作品は、価値を認めやすい。例えば、モナ・リザという作品がある。モナ・リザは、イタリアを追われたレオナルド・ダ・ヴィンチがフランス王に招かれ、その地で亡くなったため、フランスの所有物としてルーブル美術館に所蔵されることになった。つまり、ダ・ヴィンチやモナ・リザの価値をイタリア人は

    • 大谷翔平選手はなぜ50-50を達成できたか?

      大谷翔平選手が50-50という偉業を達成した。ただ、そもそもほとんどの日本人が40-40さえ知らなかったので、これがどれだけの偉業なのかを理解できる人はほとんどいないだろう。 しかしそれは問題ない。実はもっと面白い裏話があって、大谷翔平選手がここまで活躍できたのにはある深い理由があるのだ。 その理由とは何か? それは、大谷翔平選手がまさに50-50を達成した試合に端的に表れていた。この相手監督のインタビューに、その深層が見え隠れしている。

      • どんな状況でも楽しく生きるにはどうすればいいか?

        小泉今日子さんのこの記事が話題になっていた。 この記事にこんなコメントがついていた。 これについて気になったので、今日はこのことについて書きたい。 ぼくは、このコメントは的を得ていると思う。はてなブックマークには他にも同様のコメントがいくつかついていた。小泉今日子さんはぼくより2歳年上(学年は3つ上)だが、彼女を含めたぼくの世代までが、かなりいい時代を生きた。いい時代を享受できた。恵まれている。 その上、小泉さん自身はめちゃくちゃ恵まれた人生を歩んでいるから、そうでな

        • ドラッカー学会糸島大会の実行委員長をした理由

          なぜかは分からないがドラッカー学会糸島大会の実行委員長をしていると書いた。しかしここ数日でその理由が分かった。今回はそのことについて書きたい。

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        文脈とは何か?

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        記事

          ドラッカー学会糸島大会の実行委員長を引き受けたはいいがあまりに苦しいという話

          もうすぐドラッカー学会糸島大会が開かれる。 ぼくはその実行委員長を務めている。今日はそのことについて書きたい。 これは今言うことではないかもしれないが、ぼくは実行委員長が本当に苦しい。それは実行委員長に向いていないからだ。なぜ向いていないかというと、ぼく自身にマネジメント能力が欠如しているからである。能力という以前に資質が欠如している。ぼくはそもそも共同作業が苦手なのである。それでライターという仕事を選んだ。それ以前にしていた放送作家も、協業が欠かせないから廃業したのだ。

          ドラッカー学会糸島大会の実行委員長を引き受けたはいいがあまりに苦しいという話

          自分を物語化する方法

          マーケティングについて、昔は「顧客にとっていかに必要なものを作るか」ということについてのみ考えていたが、最近はそれ以上に「物語になっているかどうか」がだいじかもしれないと思うようになった。 例えば『ロッキー』という映画は、主人公のロッキーと主演のシルベスタ・スタローンの生涯がシンクロしていてそれが一つの物語となっているからマーケティング的に成功した。さらに、アメリカン・ニューシネマの暗い内容にそろそろみんなが飽き飽きした頃合いで幸せな物語を提供したから、人々に受け入れたとい

          自分を物語化する方法

          現代において格差が広がる理由

          スーパーが発明されて、人々の生活は便利になった。コンビニが発明されて、人々の生活は便利になった。Amazonが発明されて、人々の生活は便利になった。 このように、世の中は一見便利な方向にばかり進み、人々の生活はより「豊か」になったように見えるが、その影でどんどんと「貧困」が広がっている。 例えば、ある街にスーパーが進出した際、競合の商店街を蹴落とすために圧倒的な低価格路線を打ち出した。おかげで住人は「安くていいものが便利に買える」と喜んだが、一方で商店街はひとたまりもなく、

          現代において格差が広がる理由

          解雇規制の見直しに反対する人はどういう人か?

          小泉進次郎氏が総裁選の公約として解雇規制の見直しを掲げているという。つまり解雇をもっと容易にできるようにする——ということだ。 これに対してはてなのコメントでは呪詛が並んでいる。 このコメント欄が、ネット民の隠された実相をあぶり出していてなかなか味わい深い。ではどんな「実相」をあぶり出しているのか? 解雇規制に反対するネット民は、いったいどういう人々なのか? 今回は、そのことについて書いてみたい。 まず、なぜ彼らが解雇規制に反対するかというと、自分の地位が脅かされるから

          解雇規制の見直しに反対する人はどういう人か?

          本田圭佑選手について

          みなさんは本田圭佑選手についてどう思うだろうか? 今回は、最近インターネットで見かけた本田圭佑選手の発言が気になったので、そのことについて書いてみたい。

          本田圭佑選手について

          社会の欺瞞についてみなさんはどう思うだろうか?

          社会はいまだにニセ科学と欺瞞に溢れている。そのことについて、みなさんはどう思うだろうか? 例えば、自殺についてである。

          社会の欺瞞についてみなさんはどう思うだろうか?

          低感情社会が暗示する残酷な真実

          昨今、怒鳴り声どころか大きな声さえ受けつけない人が増えているという。 そういう人をHPS(Highly Sensitive Person) ハイリー・センシティブ・パーソンと呼んだりもするが、そこまでいかなくとも怒鳴り声を苦手とする人は確実に増えている。実際、この記事に同意、共感する人は多い。 また、この記事に対するこのような考察記事も話題になっている。 これらの記事やその反響を見ると、主にポリコレ的な観点から、低感情社会を歓迎する人がネットではほとんどである。しかし実

          低感情社会が暗示する残酷な真実

          少子化(人口減少社会)について理解できない人が多いのだと思う。

          はてなにこんな記事があった。 少子化を憂う内容だがはっきりいって「的外れ」だ。そこで今回は、この記事がいかに的外れか書いてみたい。

          少子化(人口減少社会)について理解できない人が多いのだと思う。

          結果よりも経過がだいじに思うようになったという話

          最近、どうしたってドラッカー学会糸島大会のことが頭を占めている。ただ、今の心境は「まな板の鯉」に近い。もうすでにできることはしたので、今さらジタバタしても仕方ないという感じだ。

          結果よりも経過がだいじに思うようになったという話

          落合陽一氏の誹謗中傷に対する考え方について

          ここ数日、落合陽一氏の誹謗中傷に対する考え方がネットで話題になっている。 落合氏の考え方の要点をいうと、「ネットの誹謗中傷する人を減らしたい。その方が社会のためにいいと思っている。そのために、誹謗中傷をする人を擁護する人をまず批判し、誹謗中傷する人を孤立させるという方法は有効だと考える」というものである。これに対するぼくの考え方を書きたい。

          落合陽一氏の誹謗中傷に対する考え方について

          ロマン優光氏のコラムがものすごくつまらない理由

          ロマン優光氏のコラムがものすごくつまらない。 そこで今回は、なぜつまらないのか、その理由を書いてみたい。

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          ロマン優光氏のコラムがものすごくつまらない理由

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          人口減少社会に備える

          この動画が面白かった。 人口減少社会について論じているのだが、いろいろ参考になった。そこで今回は、人口減少社会について考えたい。 人口減少社会において大きな問題になるのが労働力だ。今もうすでにそうなっているが、どこも人手が足りない。これは人口減少社会において避けられない。 特に老人の比率が増えると、介護の人員が足りなくなる。そこで仕方なく外国から労働者を輸入する自治体が出てくる。

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