SNS活用の好事例に学ぶ 「有隣堂しか知らない世界の世界」
※本稿は、7月28日に開催された、有隣堂 店舗プロモーション課 担当課長の渡邉郁氏による2021年度書店研究会セミナー「ファンづくりのためのSNS講座」の第一講「有隣堂しか知らない世界の世界」を採録したものです。
本日は「動画マーケティングの成功事例について」というお題をいただいていますので、1年半ほど前から私たちがはじめたYouTubeチャンネルの運営について、お話しさせていただければと思います。
1.「有隣堂しか知らない世界」とは
まず、有隣堂のYouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」とは何かというところからお話しさせていただきます。
チャンネルコンセプトは、「有隣堂だからこそ伝えられる、多くの人が『知らない世界』を発信する」ことであり、「有隣堂」を知っている人も知らない人も、すべての人を対象としています。
落語の好きなアトレ恵比寿店社員による「寄席演芸雑誌の世界」、プロレス好きな社員による「プロレス雑誌の世界」、趣味でクラフトパンチを集めている文具バイヤーによる「クラフトパンチの世界」などニッチな世界にも踏み込んで、スタッフが自分の好きなものやみなさんにお伝えしたいことを、チャンネルMCであるR.B.ブッコローとの掛け合いでお伝えしていくスタイルを取っています。
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