週刊誌は3か月連続で好調も、全体では89.2%:店頭売上前年比調査 2022年3月【日販調べ】
2022年3月期の店頭売上前年比調査(対象店舗:日販取引書店におけるPOS調査店)の結果がまとまりました。
雑誌は週刊誌が3か月連続で前年を上回ったものの、その他の雑誌・書籍ジャンルはすべて前年を下回り、全体では89.2%となりました。コミックは前年の「呪術廻戦」関連商品が好調だった影響が続き、前年比79.7%となっています。
ジャンル分析
雑誌 96.1%
月刊誌は、「文藝春秋」2022年4月号(文藝春秋)や3月4日に創刊した「栗原はるみ」2022年4月号(講談社)などが売上を牽引しました。
週刊誌は、分冊百科の「隔週刊 ビッグスケールF1 TM コレクション」(デアゴスティーニ・ジャパン)や「隔週刊 国産名車プレミアムコレクション」(アシェット・コレクションズ・ジャパン)、「隔週刊 刺しゅうで楽しむ スヌーピー&フレンズ」(デアゴスティーニ・ジャパン)などが好調で、前年比109.2%と3か月連続の前年超えとなりました。
ムックは、「JOJO magazine 2022 SPRING」(集英社)などが売上を伸ばしました。
書籍 92.2%
児童書は、「最強王図鑑」シリーズの最新刊『ドラゴン最強王図鑑』(学研プラス)や『898ぴきせいぞろい! ポケモン大図鑑(上・下)』(小学館)などが売上を牽引しました。
文庫は、2020年本屋大賞受賞作で今年の5月に映画公開を予定している『流浪の月』(東京創元社)に加え、『きたきた捕物帖』(PHP研究所)などが好調でした。
コミック 79.7%
前年、「呪術廻戦」関連商品などが非常に好調だった影響もあり、前年を大きく下回る月が続いています。
雑誌扱いコミックは、「転生したらスライムだった件(20)」(講談社)や「怪獣8号(6)」(集英社)などが売上を伸ばしています。
書籍扱いコミックは、『文豪ストレイドッグス(22)』(KADOKAWA)や『異世界居酒屋「のぶ」(14)』(KADOKAWA)などが売上を牽引しました。
開発品 83.4%
前年に引き続き、「Snow Manカレンダー 2022.4-2023.3 Johnnys’Official」(小学館)や「なにわ男子カレンダー 2022.4→2023.3 Johnnys' Official」(新潮社)をはじめとしたカレンダーや「オーシャンアタック & Co. ビッグ」(デアゴスティーニ・ジャパン)などが好調でした。
【調査方法】
調査対象店:当年・前年共に売上データが取得できている店舗
調査対象軒数:1,587店
調査期間:2022年3月1日~3月31日
(日販 ニュースリリース 2022/04/05 より)
・週刊誌は2か月連続で前年超えるも、全体の前年比は82.4%:店頭売上前年比調査 2022年2月【日販調べ】
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