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全体で前年比91.8%、コミックは91.9%まで回復:店頭売上前年比調査 2022年4月【日販調べ】

2022年4月期の店頭売上前年比調査(対象店舗:日販取引書店におけるPOS調査店)の結果がまとまりました。

雑誌は週刊誌の3か月連続の前年超えがストップしました。書籍ではすべてのジャンルで前年を下回りましたが、コミックが6か月連続の前年比80%割れを脱した影響もあり、全体では91.8%となりました。全体で前年比が90%以上になるのは、2021年9月期以来7か月ぶりとなります。

ジャンル分析

雑誌 95.4%

月刊誌は、2022年で45周年を迎える「月刊コロコロコミック」2022年5月号(小学館)や「文藝春秋」2022年5月号(文藝春秋)などが売上を牽引しました。

週刊誌は、分冊百科の「隔週刊 古畑任三郎DVDコレクション」(デアゴスティーニ・ジャパン)や「隔週刊 国産名車プレミアムコレクション」(アシェット・コレクションズ・ジャパン)などが好調でしたが、前年比99.8%と惜しくも前年超えとはなりませんでした。

ムックは、「TYPE-MOONエース VOL.14」(KADOKAWA)や「ONE PIECE magazine Vol.14」(集英社)などが売上を伸ばし、前年比101.1%と好調でした。

書籍 90.5%

児童書は、「最強王図鑑」シリーズの最新刊『ドラゴン最強王図鑑』(学研プラス)や2022年4月より映画公開の『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(小学館)などが売上を牽引しました。

実用書は、『Pokémon LEGENDS アルセウス 公式ガイドブック【完全版】』(オーバーラップ)や『乃木坂46 樋口日奈1st写真集 恋人のように』(光文社)が売上を伸ばしました。

文庫は、米アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」の同名原作が収録されている短編集『女のいない男たち』(文藝春秋)や、「2020年本屋大賞」受賞作で2022年5月に映画公開を予定している『流浪の月』(東京創元社)などが好調でした。

コミック 91.9%

雑誌扱いコミックは、「呪術廻戦(19)」や「ONE PIECE(102)」(ともに集英社)のほか、4月よりTVアニメが放送開始となった「SPY×FAMILY」(集英社)の新刊・既刊が売上を伸ばしています。

書籍扱いコミックは、『異世界のんびり農家(9)』(KADOKAWA)『「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(2)』(フレックスコミックス)などが売上を牽引しました。

開発品他は、『呪術廻戦(19)記録──2018年10月“渋谷事変”にて秘匿された物品ならびに現場写真付き同梱版』(集英社)などが好調でした。

開発品 80.5%

「オーシャンアタック &Co. ビッグ」(デアゴスティーニ・ジャパン)などが好調でした。

【調査方法】
・調査対象店:当年・前年共に売上データが取得できている店舗
・調査対象軒数:1,637店
・調査期間:2022年4月1日~4月30日

(日販 ニュースリリース 2022/05/10 より)

週刊誌は3か月連続で好調も、全体では89.2%:店頭売上前年比調査 2022年3月【日販調べ】


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