本の良さを一人でも多くの人に伝えたい 楽しい企画でお客様の反応を引き出す
高知市のTSUTAYA中万々店に15年勤める山中由貴さん。山中さんは、自身の名前を冠した「山中賞」の実施や手の込んだ売場づくり、フリーペーパー「なかましんぶん」の発行などさまざまな施策を実施し、SNSで発信することで話題を全国に広げている。そんな山中さんと、山中さんの活動を店長として支援する喜多直和さんに、同店の取り組みについてお話を聞いた。
「おもしろい本を広めたい」が始めたきっかけ
――中万々店さんに関するTwitterは、公式の「TSUTAYA中万々店」 (@TSUTAYA_MAMA)と、山中さんによる「なかましんぶん編集長」(@NAKAMAshinbun)の2つのアカウントがあるのですね。
喜多 当店は、本だけではなくレンタルやセルCD・DVD、ゲーム、文房具、雑貨、SUBWAYなどもある複合書店ですので、公式のほうは、本だけでなくゲームやセルCDなど、私を含めた担当がそれぞれ発信しています。店舗としてはInstagramも運用しています。
山中 「なかましんぶん編集長」のほうは、当店で発行している「なかましんぶん」というフリーペーパーを私が作っているのですが、それもSNSで発信していけたらという思いからアカウント名にしています。当初は本名も明かしていなかったのですが、今では本名も顔もさらけ出しています。
――山中さんがTwitterを始められたきっかけについて教えてください。
山中 ある一冊の本に出合ったときに、この作品の良さについて、少しでも公の場で発信できればと思ったことがきっかけです。お店ではもちろんですが、それ以外でも、こんなにおもしろい本があるということを広めたかったのです。
――「なかましんぶん編集長」は個人アカウントという位置づけでありながら5000人近くのフォロワーがいらっしゃいます。開設されてから、フォロワー数は順調に伸びていったのですか。
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