【新店舗紹介】紀伊國屋書店小田急町田店（東京都町田市）

2021年4月16日、紀伊國屋書店小田急町田店がオープンした。入店する小田急百貨店町田店は、45年にわたり幅広い世代のお客様に親しまれてきた、小田急線町田駅直結の店舗だ。同駅は1日平均乗降客数が29万人と沿線で新宿駅に次ぐ多さで、JR横浜線も乗り入れる、首都圏でも有数の商業地域の中心である。

同店は、「本でつながる」をストアコンセプトに、お客様に本を通じて、地域や文化との豊かなつながりを感じていただける店づくりを目指す。通勤、通学、日々のショッピングと多様なお客様が来店されるため、児童書から学参、実用書、ビジネス書などそれぞれの生活、ライフステージに寄り添った書籍の品揃えを意識。また、高級筆記具やデザイン性の高い文房具を取り揃えた、こだわりの趣味空間を演出している。

店内は、木目調の床に濃茶色の什器を使用し、百貨店内に相応しい落ち着いた雰囲気。カウンター前は背の低い什器を配置し、見通しを確保している。若年層の取り込みを意識し、カウンター前にコミックを配架。一方で自然科学、人文書などの専門書にも相応のスペースを割き、幅広い客層のニーズに応えている。

コミック、文庫、新書など主導線に面したジャンルが順調に売上を伸ばしている。また、松下陽一郎店長は、「想定以上に若年層や親子連れに来店していただき、語学や学参など、まだまだ売り伸ばせるジャンルも多いと実感している」と語る。

「開店直後の緊急事態宣言発令で一時休業することになってしまいましたが、それまでは売上目標比145%と非常に好調に推移していました。あらためて町田エリアの潜在力を認識し、当店に対する期待と評価の表れと感じています。近隣には競合店も多いですが、駅直結の利を活かし、地域一番店を目指します」

店長　松下陽一郎 氏

※店内図の丸数字は、キャプションの丸数字と同じ場所を示しています。

①紀伊國屋書店・高井昌史会長兼社長の本棚をはじめ、「出版社社長100人がおすすめする本フェア」など同チェーンならではの企画を展開。地元の大学出版部とのコラボフェアも

②店内2か所の出入口を左右に貫くメイン通路。文庫、新書、コミックと主導線に沿って配置したジャンルが特に好調。通路幅を広く取り、ご家族連れがゆったりと店内を回遊できるレイアウトだ

③エレベーター側には百貨店の主要ターゲットである女性向け売場

④中規模店ながらも、紀伊國屋書店らしく充実した品揃えの専門書

⑤学校の多い土地柄のため、学参はさらなる売り伸ばしが期待できる

⑥児童書売場では、子どもたちがゆったりと本を読めるスペースを確保。コロナ下で各種イベント開催は見送ったものの、今後は親子で楽しめるワークショップなど、百貨店の顧客にマッチした企画を検討中

⑦レジ前には話題書を陳列するフェア台を設置。寄木風の高さのあるもので、レジに並んでいる間も本が見やすいのが特徴だ。各ジャンルの書籍をアピールする仕掛け台として、有効活用している

⑧レジは3台を設置。うち2台は、向きを変えるとセルフレジになるセミセルフレジを採用。今後、お客様の状況とタイミングを見ながら活用していく

⑨文具も百貨店のお客様を意識した品揃え。デザイン性の高い、プレゼント需要にもお応えできる商品展開で、ビジネスパーソンや年配層にも好評

【店舗概要】

所在地　　〒194-8550　
　　　　　東京都町田市原町田6-12-20　
　　　　   小田急百貨店町田店8F
TEL　　 　042(710)7191
FAX　　 　042(710)7251
オープン　2021年4月16日
売場面積　202坪（書籍・雑誌180坪、文具22坪）
営業時間　10時～20時（通常時）
従業員数　社員1名、パート・アルバイト21名
駐車台数　約123台（共用）
SA機器　　POSレジ3台、ハンディターミナル4台、NOCS7
什器　　　オカムラ

（「日販通信」2021年7月号より転載）

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