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日販グループホールディングス および 日本出版販売 2021年度 中間決算報告

2021年11月24日に発表された、日販グループホールディングス株式会社 および 日本出版販売株式会社の決算報告を掲載します。

※日販 ニュースリリース(2021/11/24)

【日販グループホールディングス 2021年度 中間決算報告】

取次事業の中核事業会社である日販が書籍増収となり、書籍返品率改善・固定費削減による黒字転換で、グループの増収増益に大きく貢献した。他、海外・雑貨・コンテンツ・その他の事業で増収増益となり、成長領域として着実に拡大。小売・エンタメ事業はコロナの影響を大きく受けたものの、新たなビジネスモデルへの挑戦を続け、活路を見出している。

連結経営成績(2021年4月~9月)

増収増益
 売上高:2,463億円(前年比101.5%)
 営業利益:16.4億円(前年比117.4%)

取次事業を中心に6事業で売上が伸長、日販が黒字転換し成長事業も着実に拡大した。

事業別成績

取次事業は、日本出版販売㈱が、書籍売上高が前年比109.5%、書籍返品率が28.9%と改善し、増収増益となった。雑誌送品拠点再編など固定費削減に努めたことで黒字に転換。

小売事業は、郊外ロードサイド店など前年巣ごもり需要で好調だった店舗が大きな反動を受けた。販売管理費の抑制に努めたものの、その影響が大きく減収減益となった。

海外事業は、法人営業部の海外駐在員向け「物資送付サービス」(CLUB JAPAN)事業と、輸出卸売事業が好調。

雑貨事業は、セールス(卸)・リテール(直営)・オンライン、いずれも好調。

コンテンツ事業は、海外コミックの国内配信事業(Rush!)が大きく売上を伸ばし、いずれも増収増益となった。
 
エンタメ事業は、前期と比べ、検定・イベントを実施できるようになってきたものの、人数制限による来場者数減少やコロナ対策による運営コスト増加により、増収減益となった。

詳細は以下PDFよりご確認ください。
日販グループホールディングス株式会社 2021年度中間決算報告

【日本出版販売 2021年度 中間決算報告】

雑誌は、市場の縮小に歯止めがきかず減収(92.3%)となった。店頭売上が昨年の反動を受け悪化(雑誌 95.9%)したことで需要と供給のバランスが崩れ、返品率も50%台と大幅悪化。一方書籍は、一部お取引先拡大と前年度休業店影響で増収(109.5%)となった。

返品率については、従来の取り組みの積み重ねから現在の出版流通改革における出版社様・書店様との取り組みへとつながり、それが効果として表れ20%台に。雑誌の減収が利益面を圧迫し売上総利益で減少となるも、人件費、物流固定費、間接部門コストなど固定費削減に取り組んだことと、運賃協力金として出版社様にご協力をいただいたことを要因として、営業黒字に転じた。

出版流通改革を通じて、書籍返品率の改善など明るい兆しが見えてきた。ここから改革をさらに加速させていく。

経営成績(2021年4月~9月)

増収・黒字転換
 売上高:2,010億円(前年比103.5%)
 営業利益:4.3億円

書籍売上高が伸長し、書籍返品率の改善と固定費削減により黒字転換となった。

■商品売上高推移
・一部お取引先拡大・前年度休業店影響で書籍増収

■返品率推移
・書籍返品率は2018年度以降着実に減少、出版流通改革の取り組み効果が表れてきた
・雑誌は大幅悪化。出版流通改革のスコープとして、買切施策などに取り組んで改善を図っていく

書店店頭動向
・店頭は巣ごもり需要で好調だった前年の反動を大きく受けた

■費用の状況
・人件費、物流固定費、間接部門コストの削減により黒字転換
・送品拠点リニューアルにより、物流固定費を削減。共同デポの取り組みは運送会社様のコスト削減にもつながる

■継続課題:出版流通改革
・持続可能な出版流通の構築に向け、書籍返品率の改善など明るい兆しが見えてきた。ここから出版流通改革をさらに加速させていく。

施策の概況

TikTok「#本の紹介」文庫フェア
出版社5社とTikTokとのコラボレーションフェア。出版社の紹介する10作品を対象に書店店頭で展開。

■「next move」「next move+」
次にヒットする与件のあるコミックを定期的に提案。感染症対策として、非接触の電子立ち読み(QRコード)に対応。

■「魁 パブリシティ」
広告の掲載日に“先駆けて”商品の必要数を算出・送品し、広告効果による売り伸ばしを促進し、売り損じを防ぐ。

■日販オリジナル商品の展開拡大
日販オリジナル商品(8ブランド・330SKU)を中心に展開する、文具雑貨販売パッケージ「Komamono base」。

文喫 六本木」「文喫 福岡天神
「文喫 福岡天神」を3月にオープン。「文喫 六本木」では毎月企画展を開催。

本と触れ合える新たな販路の拡張(FY21上半期導入74件)
㈱スノーピークビジネスソリューションズ Camping Office osoto Okazakiが7月にオープン。

詳細は以下PDFよりご確認ください。
日本出版販売株式会社 2021年度中間決算報告




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