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前年の巣ごもり需要の反動もあり、全体で前年比87.1%:店頭売上前年比調査 2022年5月【日販調べ】

2022年5月期の店頭売上前年比調査(対象店舗:日販取引書店におけるPOS調査店)の結果がまとまりました。

2020年と2021年は、5月に新型コロナウイルス感染症対策による緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令されていたことによる巣ごもり需要がありましたが、2022年は制限が緩和されたことでその需要は収まり、売上前年比が落ち込んでいます。

雑誌は週刊誌が前年超えとなるも、雑誌全体では前年を下回る月が続いています。書籍・コミックも大きく前年を下回り、全体では前年比87.1%となりました。

ジャンル分析

雑誌 94.4%

月刊誌は、2022年5月号で45周年を迎えた「月刊コロコロコミック」2022年6月号(小学館)や、「文藝春秋」2022年6月号(文藝春秋)などが売上を牽引しました。

週刊誌は、5月24日に創刊された「隔週刊 スター・ウォーズ スターシップ&ビークル・コレクション」(デアゴスティーニ・ジャパン)をはじめとした分冊百科が好調で、前年を上回りました。

ムックは、「鎌倉殿の13人 後編」(NHK出版)や「JOJO magazine 2022 SPRING」(集英社)などが売上を伸ばしています。

書籍 86.6%

実用書は、『N46 MODE vol.2 乃木坂46 デビュー10周年記念公式BOOK』(光文社)、『櫻坂46 渡邉理佐 卒業メモリアルブック 抱きしめたくなる瞬間』(集英社)や、『Pokémon LEGENDS アルセウス 公式ガイドブック【完全版】』(オーバーラップ)が売上を伸ばしました。

新書は、和田秀樹著『80歳の壁』(幻冬舎)や、同著者の『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)などが好調でした。

文庫は、『風に訊け 空也十番勝負(7)』(文藝春秋)や、2020年に本屋大賞を受賞し、2022年5月に映画が公開された『流浪の月』(東京創元社)などが売上を牽引しました。

コミック 82.1%

雑誌扱いコミックは、「僕のヒーローアカデミア(34)」(集英社)のほか、4月よりTVアニメが放送開始となった「SPY×FAMILY」(集英社)の新刊・既刊が引き続き売上を伸ばしています。

書籍扱いコミックは、『ありふれた職業で世界最強(10)』(オーバーラップ)、『八男って、それはないでしょう!(11)』(KADOKAWA)などが売上を牽引しました。

開発品他は、『夏目友人帳(28)ニャンコ先生フィギュアストラップ付き特装版』(白泉社)、『化物語(17)特装版』(講談社)などが好調でした。

開発品 87.0%

「Among Us フィギュアキーチェーン」(デアゴスティーニ・ジャパン)などが好調でした。

【調査方法】
調査対象店:当年・前年共に売上データが取得できている店舗
・調査対象軒数:1,621店
・調査期間:2022年5月1日~5月31日

(日販 ニュースリリース 2022/06/06 より)

全体で前年比91.8%、コミックは91.9%まで回復:店頭売上前年比調査 2022年4月【日販調べ】

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