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【cEDH】WUエイドリアンができるまで

前回のつづき

牧歌的EDH(レベル6~7)程度をやっていた身内のEDH会
そのうちの一人がうっかりMTGAで賞金をゲット
そして調子に乗ってデュアルランドを購入してしまったため
「cEDH」をやることになりました

読んでね

cEDHってなんだ?

まず、cEDHの"c"のお話からしていきましょう。

この"c"は"competitive"の頭文字で、この場合は「競技的な」という意味に捉えておいてください。
つまり、"cEDH"とは「競技的な統率者戦」のことを指します。

では、「競技的」とは何でしょう?

答えはとてもシンプルです。MTGにおける「競技的」とはスタンダードやモダンなどの2人構築と同じように、「メタゲームを理解し、その環境で勝利することを目的としてデッキを選択・構築したり、プレイングを高めること」であると言えます。

cEDHを始める前に読んでほしい記事

cEDHの目的は1つだけです。「勝利する」こと。

cEDHを始める前に読んでほしい記事

参考にさせていただきました
秋風さん、ありがとうございました

そもそもcEDHとはなんぞやから
なんとなく晴れる屋の神決定戦みたいなレベル感かと思っていましたが最近は見てなかったので分からず
発起人からは何の説明もありませんでしたので、手ずから調べてこの記事にたどり着きました

勝利すること、もちろん今までのプレイもそれを目指さなかった訳ではありません
ただ同じ4人でやることを前提としてデッキを組んでいたため「やりたいこと>勝利すること」になっていたのは否めません
それに伴ってマナファクト、ピッチスペル連打3t目で決着のようなものにはなりませんでした

ここから自分なりに出した方針は「メタゲームの上位と渡り合えるレベルで自分の好きな統率者デッキを作る」
プレイされるカードのレベルが経験したことないものだったので肩慣らしというのと、0からのデッキ構築だと単純に資産的な問題が…
そのためにドレスコードのようなカードは揃えつつも、ある程度は自分で考えてデッキを組んでみることにしました

Uオルヴァールを経て

cEDHと聞いたとき真っ先に浮かんだのは、、、
"デュアルランド"

た、高い…

基本土地タイプを持ち、無条件でアンタップインできる土地です
とてもじゃないけどお小遣い制の私には高嶺の花
多色でも積んでいないデッキリストももちろんあります
…積んでいるデッキリストも多いです
ただcEDHやるならデュアラン欲しいよな~という謎のこだわりがありました
まだまだ勉強不足ですね

…せや、単色やったろ!
ちょうど今年の春に組んだ《万物の姿、オルヴァール》と目が合いました

呼んだ?

《ヴォルラスの気まぐれ》や《時計回し》などバイバック持ちのスペルでマナを増やし、《切望の宝石》で無限ドローを狙うデッキです
これならデュアランはいらないし、ちょっとお手頃マナアーティファクトとピッチスペル足すだけでなんとかなるやろ!そう思いました

残念ながらそうはならなかったです
理由は「デッキパワーが低すぎる」です
例えばこれ、

オルヴァールが出てれば任意のパーマネントを2マナ払って1つ増やせます
他のプレイヤーが2マナで上忍術使って13点を各プレイヤーに与える盤面では力不足でした
オルヴァールの能力を活かすカードは軽さと器用さを求める故に単体だとカードパワーが著しく低いのです
言い換えればオルヴァールが出ていない状況だとほぼ何もできないカードになります

このことを分からされたのはオンラインでの対戦でした
一通りデッキパーツが届いて意気揚々と乗り込んでいったところ序盤の立ち回りに躓き、中盤以降はガス欠でドローゴーの状態に
最終的になす術もなくノックアウトとなりました

もちろんプレイの問題はあります
まずマナファクトが一枚しかないのにマリガンしなかったこと
最終的にマナが足りずにオルヴァールで《魔力の墓所》3枚コピーして瀕死に
さらにカードパワーが強くなった分、万能感というか盤面の抑止力として動くことが多く、急激にアドバンテージを失いました
根本的に戦い方が分かってない奴です、猛省

ただそれだけでなく、テンポや手札で腐るキーカードを目にして、コンボとしての力の低さは実感しました
これはレベル帯がよりカジュアルなら問題にすることではありません
しかし、今回はあくまでも「メタゲームの上位と渡り合えるレベル」ことを目的としたのでオルヴァールは諦めることにしました
すまない、オルヴァール……

紆余曲折

青系のパーツを買ってしまったので《湖に潜む者、エムリー》?
はたまた《最高工匠卿、ウルザ》?
流石にアーティファクトコンセプトなのに《モックス・ダイアモンド》と《Power Artifact》ないのは力不足では…

そしてエイドリアン


デュアルランドは諦めました
もっと早く覚悟を決めればいいものを…

「自分の好きな統率者デッキを作る」という点でやはりブリンクテーマのエイドリアンを試してみることに
ブリンクならEtBクリーチャーやアーティファクトに対して多少作用しますし、除去耐性にもなります
《厳かなモノリス》や《魔力の櫃》は加速だけでなくエイドリアンの無限マナパーツとして増強です
またエイドリアンも重いながらコンボの一端を担っているので使いやすいかと…

そ、そんなわけで前回のご紹介したレベル7程度のデッキリストを見てみましょう

レベル7想定

まず着手したのは《目覚ましヒバリ》と《霊体の先達》コンボを抜くことです
おそらくグダッても7,8t続く長期戦になることは稀だと思いますのでマナコストのかかるクリーチャーは除外です
加えて《激情の後見》や《狼狽の嵐》など軽量カウンターを《反射魔導士》など3マナクリーチャーと交換
《玄武岩のモノリス》を《厳かなモノリス》や《金属モックス》に入れ替えました
コンセプトをブリンク一辺倒にし先鋭化、かつそれを補助するピッチスペルや軽量マナサポートを充実させることでマナコストを圧縮しました
一人回しでの想定キルターンは5ターン
レベル7のエイドリアンとのスピード感の違いに驚かされました

出来上がったリストがこれです

今回のリストと課題

cEDH用

高額カードがかなり増え、ドキドキします
ただこれだけでは高いカードを買って入れただけ
結論から言いますと、今回の調整は大いに課題の残るものになりました
別の記事でも書きましたが、他のデッキに比べアドバンテージで差が開き、なかなか渡り合うとまでは行かなかったです

考えられる問題点として、

  1. キープ基準が甘い

  2. デッキのコンセプトを絞り切れていない

  3. 盤面に介入する選択を誤っている

主にこの三つだと感じました
1に関しては単純に練習不足です
マナアーティファクトを数枚確保又はアドバンテージ源がないまま、マナカーブだけを見てキープしてしまったために相手に介入できず敗北してしまいました
2に関しては《深海住まいのタッサ》がただのウィルのエサになってしまったことなど
タッサプレイ、タップアウトで返す場面で強固な盤面を構築できませんでした
少なくとも4マナ域は《ディスプレイサーの子猫》に絞るなどデッキ構築にまだまだ難があります
3に関しては1に通じるところがありますが、絶対的に経験値が足りていないので本来はじくべきであるスペルをしっかりはじけていないことです
こればっかりは身内の遊びで培える部分も少ないと思うので色々な記事や動画を見るしかありません
組む事に満足して前述記事の"競技的"な部分がごっそり抜けてました…反省

しかし実際にプレイして好感触だったところもありました
今回はミッドレンジよりの環境だったということで、ある程度好きに展開させてもらえたこと(相手も然りですが)
エイドリアン自体が《毒の濁流》などに対して除去耐性が強いことに気づけたのは収穫でした
今回の反省を活かして次回こそは一勝したいと思います

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