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持続可能な社会の実現に向けた3つのキーワード

こんにちは。ozkといいます。

私はキャリア10年超の勤め人で、こちらのnoteでは本業で培った物事を考え整理する習慣を用いて、本業の枠を超える様々な分野をテーマについて発信しています。

先日の投稿は日経COMEMOで選者の蓑口さんに拙文を取り上げてもらいました。

https://note.com/comemo/n/n544134f29ca0

今回は、日経COMEMOの「持続可能な社会に必要なサービス」に関する意見募集に答えてみたいと思います。
筆者自身は経営企画・経営管理やITシステムのコンサルティングを生業としていますが、サステナビリティ分野(報告書開示など)に関するコンサルティングを手がけたことがあり、ライフワークのひとつです。

持続可能な社会に必要なサービス

持続可能な社会に求められるサービスとはなんだと思いますか?
どのようなビジネスが必要とされているのでしょうか?

頭を捻らせて考えてみましたが、「未来のあるべき姿を描く」ことは答えがなく難しい質問です。難しいあまり、note上で下書きの状態で考えていたら操作を誤ってそのまま投稿してしまいました。ご覧になった6名の読者の方々にはこの場を借りてお詫びいたします。

さて、現状分析から課題を抽出し、あるべき姿を描くというボトムアップのやり方もひとつの方法ですが、今回はトップダウンでコンセプトから考えてみました。前者は世の中の事象を集めて帰納的に原則を捉えるやり方で、後者は原則から演繹的に個別の事象を導き出すやり方です。

コンサルティングを行う上では様々なアプローチや考え方があり、それらのフレームワーク(考え方の枠組み)を一部活用しつつも、結局は自ら考え抜くことが大事だと考えています。

持続可能な社会に関連して筆者のコンサルティングや関連書籍の読書経験、日々の新聞・雑誌等での情報収集から想起される3つのキーワードで考えてみます。

① 構造化(仕組み化・内部化等)

② 分散化(非中央集権化・民主化等)

③ サービス化(共有化等)

筆者はこれらのコンセプトが、持続可能な社会を形作るうえでポイントになると思います。なぜこれらが持続可能と言えるのか、ひとつずつ見ていきます。

初めに、「①構造化」についてです。持続可能な社会を実現する上では、モノやサービスを持続可能な形で仕組み化することが重要ではないかと思います。例えば未成年者の喫煙防止の取り組みは、社会全体の要望ですが、それを防ぐ手段として成人識別ICカード、「taspo(タスポ)」が2008年に導入されることで、仕組み自体として持続可能な形になったと思います。
経済学の用語で外部不経済という言葉があります。工場から生じる公害など引当事者以外に費用が及ぶ場合を言いますが、この外部不経済を内部化することが必要だと思います。

次に「②分散化」については、一対Nに加えて、N対Nのコラボレーションが生じるような形になることが持続可能な社会には求められると思います。一対Nは新聞に例えると日経新聞のように情報発信主体に対して数千万人の読者という形でなされるコミュニケーションであり、N対Nは、日経COMEMOのように発信主体が双方向かつ水平であることを指します。
ブロックチェーンのような技術も分散化を促進するテクノロジーだと思います。N対Nのコラボレーションによって、様々な人がもつ様々な意見を表に出し吸い上げることができると思います。集合知により社会を複数断面から見ることは、持続可能な社会につながっていくのではないかと思います。
参加できませんでしたが、先日開催されたマキコの部屋で川崎さんが「自分が出来ることから始める」との趣旨の発言をされてますが、そういった個々の行動が周りを巻き込むムーブメントにつながるものと思います。
N対Nのコラボレーションは、先日別の投稿で説明したように今後の教育で求められると筆者が考える「コミュニティマネジメント」にもつながります。

そして「③サービス化」については、有効活用されず死蔵されている資産をシェアしたりサービス化することで、限りある資源を有効に活用するということです。例えばAirBnBによって空いている部屋を観光客に宿泊してもらったり、Uberによって自ら所有する自家用車を空いている時間に乗客を乗せて有効活用することができるようになりました。

私案:損保のDXによる社会貢献

損害保険会社がD X を活用して社会に貢献するには、どのようなビジネスが考えられるでしょうか。

保険業界であれば、②の考え方を適用すると、保険会社が保険を提供する、に加えて、個々の企業または個人が、保険会社のプラットフォームを活用して保険商品をカスタマイズまたは自ら提案する時代へ変わっていくのではないか、と考えます。これは規制による制限を脇に置いて自由な発想で考えれば、という前提です。現在は保険会社が商品設計を行ってその限られた保険商品を顧客が選択するという形式ですが、テクノロジーによってより分散化かつ民主化された保険の提供方式が可能になってくるのではないか、と思います。

これらのキーワードをもとに皆さんも持続可能な社会に必要なサービスを考えてみてはいかがでしょうか。

#日経COMEMO #持続可能な社会に必要なサービスとは #サステナビリティ #持続可能な社会

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