じっくりとコミックスを読む。
僕は漫画が好きで、よく読んでいる。
こんな記事も書いたし、
(脱線するけれど、この記事が最近、妙にたくさん読まれている。なんでだろ?)
スマホにもたくさんのマンガアプリが入っていて、毎日欠かさず読んでいる。
でもコミックスを買って読むことは、中学生くらいからしていなかった。もっぱら立ち読みで済ませていたからだ。
ところが、6月1日の誕生日に奥さんから『鬼滅の刃』全巻をプレゼントしてもらった。ここ数日は、それを楽しみにしながらちょっとずつ読み進めていた。
これがすごくいい。本を手にとってページをめくりながら読むことは、スマホで読むよりも立ち読みで読むよりもよかった。「じっくり味わって」読める感じがした。
スマホでも立ち読みでもなんとなく先へ先へと慌ててしまうところがあるけれど、コミックスなら好きなところで立ち止まり、読むスピードを変えることができる。全巻揃っているから、前の巻に戻ることもしやすい。
これは「所有」のよさだなあと思った。ゆったりとして余裕がある。この体験に比べると、スマホや立ち読みは「消費」という感じがする。早飯をかき込んでいるような感じだ。
そして、コミックスで「じっくり」読むと『鬼滅の刃』という作品のよさがさらに染みてきた。
この記事を書いたときはまだスマホで読んでいたけれど、スマホで無料で読めない7巻以降は、さらに「鬼」と「人」のそれぞれの物語がぐぐっと胸に迫ってくる。泣きそうになる。そして、しばしば「炭治郎......」とため息をつきたくなる。
『鬼滅の刃』は、新しい昔話のような感じがした。きつい描写もあるけれど、子どもにも読ませたい。この時期に、この作品がこれほどまでに人気が出ているのは、なんだかよいことに思えた。
そして「遺志を継ぐ」ということを考えさせられる。
現代だと、人は「個人」として生き、自分一人の望みを叶えることが「夢」や「ゴール」であるかのように思わされるけれど、『鬼滅』の世界のように、多くの人の無念を背負って生きるようなこと、それが人に身の丈以上の力を与えるようなことって、いまも残っているような気がして。
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