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M1、なんで泣けたのか。

もうおとといのことだ。
2020年の『M1グランプリ』をやっていたのは。

去年もすごかったけど、今年もすごかった。

最後の審査は見事に割れた。
二本面白いのは、マヂカルラブリー、一本目が面白かったのは、おいでやすこが、漫才らしいしゃべくり芸なのは、見取り図という感じに。

でも、そんなこととは別に、僕はM1を観ながらウルウルしっぱなしだった。はじめはオープニングのところで、その後は敗者復活のインディアンスが出るところで、最後はなぜか錦鯉のところで。不思議なことに勝者が決まったところではそれほど涙は出なかった。

だから、いったい何に反応して泣いていたのか、いまでも分からない。
でも、あの、人の想いがいっぱい集まって張り裂けそうな感じは、泣かずにいられなかった。ぜんぜん泣くような場面じゃなかったのだけれど。

オープニングのVTRである芸人さんが「M1ほどテンションが上がるものはない。M1は生きている感じがする」というようなコメントをしていた。僕が反応したのは、もしかしたらそこだったのかもしれない。

あそこにいた芸人さんは、みんな真剣だった。
この一年をM1に賭けてきた人たちばかり。

審査員も真剣だった。笑いとは何かを求道する人たちばかり。

スタッフもたぶん真剣だったろう。コロナ禍でも絶対に開催してやるという意気込みが画面から伝わってきたように思う。

みんなの真剣が集まって、あれだけの強い光を放っている。
僕にとって、今年のM1はそんな番組だった。

あと一年経たないと観られないなんて。
今からもう待ちきれない。

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