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進撃の赤ちゃん。

・うつ伏せ移動の最終スキル「前進」を手に入れて以来、赤ちゃんの進撃が止まらない。床に置くと、寝返りから即、前進をはじめ、家じゅうの物を触りに行く。おもちゃを与えてみるが見向きもせず、ドアやコード類に突撃。なにが関心を惹くのか分からないが「見たいものがあり、触りたいものがある」という強い意志を感じる。

・それに伴って、だろうか、自己主張がはっきりしてきたように感じる。「これがしたい」「これはいや」というのが見ていてなんとなく分かるようになってきたのだ。例えば今日は、風呂上がりに奥さんが体を保湿するとき、寝返り→前進したくてたまらなかったようで、おむつを履かせるのにずいぶん手を焼いた。ちょっと前までなにが起きているのか分からない顔をしていたのに、こんなに変わってしまうものかと驚く。

・散歩のときに、近所のローソンの前ですこし年上の”センパイ”とすれ違った。1歳くらいだろうか、抱っこひもから降りて、おぼつかない様子で歩いている。以前はそういう諸"センパイ”方を見るたびに「ほんとにあんなふうになるんだろうか」と首をかしげていたけれど、このところの進撃を見ていて「ほんとにああなるんだなあ」と思えるようになってきた。最近の変化の延長線上に「立って歩く」はある。そのイメージが湧くようになった。

・それから、これはちょっと前からそうなのだけれど、離乳食を食べるときに「いや」をはっきり出すようになってきた。好きじゃないものだったり、食べることに飽きたりしたときには、口に入れたものを食べずにべーっとそのまま「返却」。好きなものがすでに偏っているので、なにを食べさせようかと奥さんが苦心している。

* * *

動けることの喜びを全身で爆発させているこの頃の赤ちゃん。
「Life is beautiful !」という感じで素晴らしいな、と眩しく眺めつつ、いまの部屋のレイアウトでほとばしる衝動に対応できるだろうかと思案に暮れている。

柵はなるべく使いたくないが、触ってほしくないものも多い。そういうものに限って触ろうとするように見えるのは気のせいだろうか。

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