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リッチェルⅡ

昨日のお昼ごろ、新しいお風呂「リッチェルⅡ」が届いた。
以前使っていたリッチェルさんの1歳ごろまで使えるバージョンだ。

前のは口で空気を入れていたが、今回はポンプを押すことでふくらますことができる。かなりの回数、押さなければならないが、息を吹き込むよりはらくになった。

「たのむぞ」とエールを送りながら、ふくらんだリッチェルⅡを浴室に設置。MAX の線までお湯をため、赤ちゃんを迎え入れる。

「前のリッチェルさんと全く同じだ。今回は大丈夫なはずだ」

そう自分に言い聞かせていると、奥さんに抱きかかえられて、裸ん坊の赤ちゃんがやってきた。慎重に受け取り、できるだけ静かにおしりから着水。

一瞬ひるんだような顔をして、赤ちゃんは湯につかる。

しばらくすると、表情がこわばって「うぇぇぇ」と泣きはじめてしまった。

「やっぱりダメか」と思ったが、奥さんも見守ってくれている。僕は動揺を表に出さないようにして、淡々とシャンプーをはじめた。

髪を洗っているうちに赤ちゃんは泣き止み、次第に落ち着いていった。前のリッチェルさんに入っていたときの感覚を思い出したのかもしれない。

その後、赤ちゃんが崩れることは最後までなかった。
実に四日ぶりの落ち着いた入浴。リッチェルⅡは見事にその役目を果たした。

そして今日、赤ちゃんは一切泣かずに入浴できた。
リッチェルⅡでもダメだったら、また新しい風呂を探すところからだったから、とてもありがたい。

明日、あさってもこれが続いていくことを願う。
たのむぞ、リッチェルⅡ!

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