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ことばをつかって。

メールやメッセンジャーの文章を考えているとき、「言葉のつかい方って大事だなあ」と思うことがある。

この言い方よりもこの言い方の方がいいか。
どういう言い方をしたらカドが立たず、しかし嘘にはならないか。

そんなことを考えながら書くのだけれど「もしそういうことに無頓着だったら」と思うとゾッとする。一言書き間違えるだけで、印象ってだいぶ変わってしまうものだから。

しゃべることは声や表情があるから、寡黙でも朴訥としていても「味」として受け容れられる。でも書き言葉はそうはいかない。「……」っていう応答って、まず見ないし。

書いた文字がすべて。そして、みんな書けるものだと思っている。
ふと立ち止まって考えると、そんな世界の中で、よく連絡がとれてるよなあと感心してしまう。

だって、誰だって書くことが得意なわけでも、好きなわけでもないから。

ことばが得意な人は、世の中をわたる上で結構得をすると思う。
でもそういう人がしばしば上滑りするのは、ことばが苦手な人のもつ「奥底のことば」を感情に入れ忘れるからだ。

それは絵であったり、ダンスであったり、歌であったり、あるいは身振り手振りのようなかたちで、はたまた、見たこともないような異形をともなって現れる。すぐに意味がわからなくても、それらは意味よりもずっと大事なものを含んでいたりする。

ことばの中には、そういうものも入るらしいのだけれど、そんなふうにことばを使える人はごくわずかなのかもしれない。

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