歌って_

すきな歌の話がしたいな。

こないだ、西念寺で場をひらいたとき、突然、歌の話になった。

中島みゆきの初期の曲に「真直な線」というのがあって、その歌詞が話題になったのだ。

真直な線を引いてごらん
真直な線なんて引けやしないよ
真直な定規をたどらなきゃね

どういう意味だろう?と思って、その曲を持っていた人がスマホで流してみんなで聴いた。

昭和のにおいがぷんぷんした。
「真直な定規をたどる」の意味はわからなかったけれど、なんだかたのしかった。

でも、紹介してくれた人が歌ったらもっといいなと思った。

人前で歌うことは、日常生活ではハードルが高い。
恥ずかしかったり、場ちがいに思えたり、歌うことがすきな僕でもそこらじゅうで歌えるわけじゃない。むしろ「ここじゃ歌えないなあ」と思うことばかりだ。

子どもは児童館でもどこでも構わず、わーわーと気持ちよさそうに歌っている。そのことがちょっとうらやましく思うときもある。

たとえば、みんなですきな歌を持ち寄って、その曲の話をしてから、おもむろに歌い出す。

ときどき、僕がファシリテーションして、そのすきな気持ちと歌とを成就させる。

すると、「すきだ」と言っていた気持ちがはっきりと伝わってくる。
それはその人の中の大事な一部だったことがわかる。

歌っていいねえ。人っていいねえ。

それぞれの存在にしみじみと酔う中に「あなたってそんな人だったのね」という新たな発見があったりもする。

もうすぐ桜も咲いて、お花見のシーズンになるけれど、そういう歌と人に親しむ宴会みたいな場があったらいいのになあ。

と思っていたら、それって『魂うた®︎』か、と思った。

たしかに『魂うた』にはそれがあって、そこがものすごくすきなところだ。

ただ、なんとなく、それとは違うような感じもする。
僕の想像している場は、もう少しライトで頻度が高い。
たとえば、カラオケボックスに行ってストレス発散する代わりになるもの。

でも、真剣さが違うか。
『魂うた』の方がカラオケよりずっと真剣だし、その真剣さが「いいねえ」という良さにつながっていく。真剣さは必須だ。

そういう意味では、友だちが熱心にひらいている影舞の場のような感じで、そこここに歌を楽しむ場があったらいいなと思っているのかもしれない。

むくむく、うずうず。あるいは、もやもや。
書いていて、そんな感じがする。

これは新しい場の萌芽なんだろうか。
それとも単に『魂うた』やれっちゅうことなんだろうか。

いずれにしても、すきな歌の話をして、その歌をその本人が歌ってくれるようなことが、もう少し気軽に、頻繁にできるといいのにね。

そうしたら、人は意外と簡単に、もっと深いところで知り合えるんじゃないかって思ったりするんです。

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