雷に打たれるようにして。
今日、南畑に住む芸術家さんたちの話を聞く機会に恵まれた。
細々とだが音楽の自営業をやっていた経験から「芸術で生きていく」なんてどんなにか大変だろうと思っていたが、どなたも飄々として穏やかで健やかだった。「ちっとも不安を感じなかった」という方さえいた。
そして、共通して「雷に打たれるような感じ」で決断した経験をもっておられた。
ある方は「染色をしたい!」と郡上八幡の師匠の下に弟子入りして東京から通い、ある方は「ここに住みたい!」とゴミ屋敷みたいになっていた家への入居を決める。どの話にも理屈をこえた跳躍と、聞いているこちらにも伝わってくる閃光が感じられた。
Flash a ah
Savior of the Universe
Flash a ah
He'll save every one of us
Flash a ah
He's a miracle
Flash a ah
King of the impossible
(Queen『Flash』より)
クイーンの『Flash』という曲があるが、誰も彼も "Flash" にやられたみたいだった。
それは過去からの延長にはなく、未来がいきなり「いま」に出現したような。
それはむしろずっと昔から、その人を待っていたような。
そして、それこそが(それだけが)人生を変えうる強烈な力を持ちうるような。
そんな "Flash" がそれぞれの芸術家さんたちを、南畑に集めたようにさえ思えた。
そして、僕たち夫婦もおなじ "Flash" を食らって、ここ南畑に流れ着いたような気がした。
不可能を可能にするのは、人の力ではないのかもしれない。
不可能を可能にするのは、"King of the impossible" なその "Flash" の力じゃないかな。
シビれるような話を聞いて帰ってきたいま、そんなふうに思えて仕方がない。
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