それぞれがそれぞれの道をゆく_

それぞれがそれぞれの道をゆく。

それぞれに それぞれに
選ぶ道があり
それぞれに それぞれに
思うこともある

そのどれが正解かなんて
わかりゃしないし
たぶんそんなものは
ありもしないんだろう

ただすれ違う愛しさに惑うだけ
時に重なる思いにまた揺れるだけ

思うようになんて生きられない

これはこれでよかったねと思えたらいい
だれがなんと言おうともかまわない

互いが互いのこと
大事にするあまりに
切なすぎる結末を迎えても

それを裁く資格が誰にある?
息が止まるほどに
悩んで決めた 決めた

守りたいものは
一つとは限らないから
これでよかったんだろう
......ねぇ?

NHKの安楽死についてのドキュメンタリーを観ていた。
「ちょっと怖いな」と思いながら、目がはなせない。

安楽死を選んだ人も、そうでない人も、いいとか悪いとか他人がとやかく言えることではないと感じた。それでもうまく言えないけれど、この番組を観られてよかったと思った。

こういうのは、なかなか言葉にすることが難しい。曲をつくってみたけれど、ペラペラすぎてあの感じには遠く及ばない。

でも、こんなにシビアでなくても、互いを、また自分を大切にしようと思うがゆえに、良心が交錯して苦しい思いをし、させることがある。

その人たちには、その人たちなりの解がある。
そこは比べられるものでも、立ち入ることができるものでもないような気がした。

ただ、時々、奇跡のように重なり合うだけで。

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