こんなことってありますか_

こういうことってありますか。

・「〇〇ちゃん」と呼ぶだけで、うれしくなる人がいる。

なんにも話さなくても、ただ名前を呼ぶだけで、そこに親しみがこもる。あったかい気持ちになる。

そういう人が僕にはいる。うちの奥さんもその一人。
そして、こないだは、ある人の話をじっくり聞いていたらそうなった。ほとんど初対面だったのに。

「〇〇ちゃん」って呼ぶときに、うれしくなる。
それはある深さで人と知り合った証拠みたいなものなんだろうか。

・年々、自分から話しかけるのが苦手になっている。

「なにから話せばいいんだろう」

そんなことを思って、躊躇して、言葉に窮してしまうのだ。

このことをフェイスブックに書いたら、友だちが自分の奥の親しみと表面のやりとりにギャップがあるとそうなることがある、と教えてくれた。

そうかもしれない。
もう深く知り合っているのに、社交辞令みたいなことからはじめなければならないのが億劫なのだ。

それでもおしゃべりはしたいから苦しまぎれになにか言おうとして、無理やり言葉にすることの重さにげんなりする。

・なにか目的があって向かったはずが、寄り道しているうちにどうでもよくなってしまう。

こないだも書いたけれど、

得たかったことや知りたかったことがあったはずなのに、途中で霧散してしまうような感じ。それよりもささやかな、この先なんの役にも立たないような出来事が深く印象に残る。変化球みたいに。

覚えておいた方がいいはずのこと、学んでおくべきだったことがすっかり抜けてしまっているのに「今日がこんな日でよかったな」という充実感が残る。

目的地の外側にだって世界は広がっている。そっちのほうがずっと広い。

人生で大事なことってなんなのかが、わからなくなる。


今日は、そんなことに思いをめぐらせながら過ごした。
どれもごく個人的な感覚の話で、大事なこととどうでもいいことがあべこべになっているような感じをおぼえる。

僕が歳をとったからだろうか。乳歯が永久歯に生え変わるときにグラグラになるように、これらのことを考えていると、いままでの価値観が揺らぐ感じがする。

そして人生は、僕が思っているよりもはるかに広々としたものに思えてくる。

こんなことってありますか。
やっぱり僕だけなのかな。


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