最寄りの異文化交流

今日もバイトだ。
1日バイトどういうこと?

バイトのことしかなかったので
バイトの話をしよう

僕のバイト先では色んな国の人が働いてる(た)
中国人(1人帰国)
ミャンマー人
スリランカ人(辞めた)
スウェーデン人

割と楽しい、みんな日本語うまいので
普通のコミュニケーションで行けるから楽しい

今日はスウェーデンの人とはなした。

「オハヨウゴザイマス」

ちゃんと日本語で挨拶してくれる

「コメダサンハ東京ナンネン目?」

こういう日本人とするような会話もできる

ぼくは最初そっち側に寄り添おうと
スウェーデンで唯一知っていることを言った

「イヴラヒモビッチ!」

一拍くらい置いて、

「オウオウオウオウ!イーヴラヒモビッチ!」

と返してくれた。

これはもしかしたらミーハーだと思われたのではないかと不安になった

外国人の立場で
「スシ!ゲイシャ!アニメ!スキヤキ!」
というようなものだったかもしれない

そう思うと不安で背中に一杯汗をかいた。

そのスウェーデン人と今日はシフトが被っていた

「オハヨウゴザイマス」

今日も大きな声と190あるのではないかというくらいの図体。発音がいいオハヨウゴザイマス

今日は仕事のことを聞かれた

「米田サン、東京ニ何シニ来タノ?」

あぁ、こういうところで外国の人に説明するときは「コメディアン」が1番早いと思うのだが、コメディアンって結構敷居が高いような気がする。チャップリンとかの解釈されたら困る。売れてないし、

そこで「舞台って分かります?」ときいた。
「舞台?オウオウオウ!舞台ネ!」

「舞台に立つ仕事やってます」

「舞台ニ立ツ?」って感じだった。

「あの、コントってあるじゃないですか、フランス語で、それやってます」

「コント?…フランス語ダネ、ソレハ」

「はい…」

分からないからフランス語だと判断した感じだった。そりゃそうだ。スウェーデンの言葉はスウェーデン語。ここからどう進めていけば良いのだろうかと考えていたら、

「コント!オウオウ!コントネ!コント!漫才ノコトネ!」

急に納得した!正確にはそうではないが、そうだ
もうそれでいいや!漫才もしてるし、

「コメダサンハナンノ芸人ガ好キデスカ?」

「僕は…バナナマンって分かります?」

「オウオウ!バナナマン!バナナマン!」

わかってくれた、嬉しい

「ちなみに〇〇さんは誰が好きなんですか?」

「ハイキングウォーキング!」

うおぉ、詳しいんじゃないかぁ…!

卑弥呼のポーズをして
「キューキャン、キューキャン」

キューちゃんだよ!と言おうとしたが、
喉に詰まった。こんな無垢な目をしている男を止めることは出来ない。

「キューキャン、キューキャン」

漫才が分かるんだな、ツッコミも分かるよな

「いや、そんなユーキャンみたいな…」

ぼそっと突っ込んだ。あまり会心の一撃とは言えない。錆びたナイフの切れ味。

「ア…?」

そうだよな、ユーキャンが分かってないと無理だよな。いや、ユーキャンが分かってたとてダメだろ。

「コメダサンハボケツッコミドッチ?」

「あ、僕らは決めてません」

「ウワォ!」

驚いた様子、どうしたのだろう

「コメダサンドッチデモ良サソウ」

え?そうかな?…そんなことないよ??
テンションが上がって

「ドッチデモナサソウ」

どっちでもない奴がいるのか!
ちゃんと説明解説してくれる人かな
音響照明やってそうかな、それともなんなんだ

帰りに「YouTubeヤッテル?」と聞かれて

「僕らYouTubeはやってないんですよ。
ライブとかは出てるんですけど」って言った。

たまたま近くに女子大生のお客さんがいて、

「うぁー、聞かれちゃったかぁ」
と思ったが

彼女は眉一つ動かさず退店していった。

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