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月ノ美兎を今一度すころうって話

 緊急事態宣言、またもや来ましたねえ。

 今回のは特に厳しいですよね。コンビニの酒すら売るのを禁止された店があったり、酒を売るお店が軒並み休業要請されたりと、まあ結局なんで飲み屋に人が集まるか言えば酒を飲めるからなんで仕方ないとこはありますがそんな締め付けんでも…と感じたりもしております。

 家の近くにある馴染みの蕎麦屋さんも出前だけになっちゃったり、好きなプロ野球も一部無観客試合にされたりと身近な影響もあってうーんなんだかなと。

 ゴールデンウィークにどこか旅行へ行こうかとも思ってたんですがそれも取り止めて家でYouTubeを観たりしておりますが、最近ではこんな動画をちょいちょい消化しておりまして。


 Vtuberの月ノ美兎さんという方を、皆様知っていらっしゃいますでしょうか?

 にじさんじというVtuberの大手企業に所属しているライバーさんでして、運営しているいちから株式会社さんがにじさんじを始める際に最初に集められた8人のうちの1人であります。俗に言う"1期生"ですね。

月ノ美兎


 可愛らしいお顔をされていらっしゃいますね。

 で先程紹介させていただいたのは月ノさんが実況した『リンダキューブアゲイン』というゲームのプレイ動画で、これが実に面白い。

 ゲーム自体の面白さはもちろんの事、月ノさんがされるお話が非常に面白くてラジオ代わりにするには最適なんすよ。アーカイブが12時間近くあるんですが、ちょびっとつつ観続けたら普通に消化できちゃって、今はこのシリーズを追いかけております。

 僕、月ノさんを推してはいないんですがファンではありまして。

 なんだろう、ファンと推しって微妙に違うじゃないですか。推しは自分がその人に全身全霊を捧げられる人の事で、ぶっちゃけ面白いかどうかは関係ない。

 一方ファンというのは特に金を貢いでるわけでも追いかけているわけでもないのですが、配信してたら観ちゃうというか。これは完全に「面白いから」という理由があって観ているわけですね。

 これは僕の勘違いかもしれないのですが、月ノさんってどちらかというと"推し"より"ファン"をたくさん集められている方なのかなと。その理由を色々考えたら面白かったので書かせていただいた次第です。

 その大きな要因と言えばまあこちらでしょう。

・月ノ美兎はにじさんじの象徴である

 これはにじさんじファン、Vtuberファン共通の意識なのではないかと思います。

 現在にじさんじ内の登録者数は2位でありまして、先月あたり女性ファンから圧倒的な支持を集めている葛葉さんに1位の座を明け渡してしまったわけなのですが、それまで長年の間にじさんじの1位であり続けておりました。

 月ノ美兎さんがにじさんじの象徴であるという事を当たり前のように思ってましたけど、考えてみたら結構異質なんですよね。例えば現在最大手のホロライブさんで誰が象徴なのかを考えた場合、わりとバラバラになるんじゃないかと。

 申し添えておきますがバラバラなのが悪いわけじゃないですよ。それだけ各々ご活躍されているという事でもありますし。ですがにじさんじに関しては迷うことなく月ノさんが象徴なんですよ。

 なんでなのかという理由をいくつか書き出してみますと。

①にじさんじがバズったきっかけである
②変人である
③ほぼ休まずに活動している
④にじさんじ愛が感じられる

 まず①から語っていきましょう。

 2018年2月、Vtuberグループにじさんじが活動を開始しました…と言っても僕はこの頃全然知りませんで(笑)そもそもVtuberという存在自体が知られてなかった時期でもあったのですが。

 僕はこの頃やっとキズナアイさんを知った段階でして、「アニメキャラみたいなのが喋ったりゲーム実況している」というのが物珍しくて観ていた程度だったのですが、この年の春頃に友達と会話してる最中、こんな事を言われまして。

「せきぬ、にじさんじって知ってる?」

 あ、せきぬってのは僕です(笑)なんかすんません(笑)

 ともかくにじさんじという名前を聞いたのがそれが最初でして、なんでもギャルゲーの立ち絵みたいなのが喋ってると。立ち絵が喋るって(笑)と当時は思っていたのですが、興味本位で観たらこれが意外と面白い。

 まあ僕がハマったのは月ノさんではなく樋口楓さんだったのですが(笑)そのタイミングがちょうどニコニコでこの動画がバズってた時期だったんですよ。


 Vtuberファンには有名な「わたくしで隠さなきゃ」ですね(笑)

 ヨーロッパ企画という会社が作った謎ゲーを配信中、センシティブなシーンに突入してしまった事で焦った月ノさんから出た発言ですね。

 まあまずなんでこんなゲーム実況してんだって話じゃないですか(笑)いやヨーロッパ企画さんのゲームは面白いですよ。誤解されたら嫌なので強調しておきますが、でも普通に考えたらこういったゲームを実況しようとはならんじゃないですか。

 Vtuberを追ってる方ならわかっていただけるでしょうが、Vtuberさんのゲーム実況って大抵がその時流行りのヤツだったりとかマイクラ、あと古いゲームでも往年の名作とかじゃないですか。

 案件とかもあるでしょうし界隈外の方に観てもらえるというメリットもある。実際Vtuberさんがポケモン実況やらパワプロ実況をする際にはいつもよりも同時接続者数が多くなったりしてますよね。

 月ノさんがヨーロッパ企画さんのゲームをやった時はまだVtuberさんに案件依頼がほぼ来なかったであろう段階、しかも知名度がなくどのゲームをやったらバズるのかがわからない時期でもあったのでしょう。

https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%97%E3%81%A7%E9%9A%A0%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%8D%E3%82%83

 詳しくはこちらに載っておりますが、様々な要因が重なった結果ヨーロッパ企画さんのゲーム実況をするに至り、それが結果的にバズりに繋がった。

 Vtuberという存在があまり知られていない時期に得たいの知れない立ち絵のアニメキャラが謎ゲーをやって面白い実況をしている。

 そういうのが僕含め大勢の方の心をくすぐったと思うんですよ。更に樋口楓さんとの友情関係であったり、1期生全体のやり取りというのが連続して話題になって、にじさんじという箱自体に好影響をもたらした。

 あの時月ノさんがバズっていなければにじさんじが100人以上もライバーを抱える人気グループにはなっていなかったでしょうし、そういう意味でもにじさんじの原点と言える方なわけです。

 それと同時に思うのが、パイオニアは変人であるべきって事なんですよね。

 普通女性Vtuberだったら面白さよりまず可愛さじゃないですか。それか歌の上手さとか。Vtuberって芸人じゃありませんし、人気者になるのに必ずしも面白さというのは必要がない。

 ですが月ノさんは"可愛さ"より"面白さ"を取ってるわけです。

 月ノさんってよくレポ雑談みたいな事をするんですよ。いろんなお店に行ってそこであった体験を話してくれるのですが、お店のチョイスが実に変でして。

 僕が一番笑ったのはこちらですね。


 まず丸飲みフェチってなんだよって話じゃないですか(笑)

 まあ巨大生物に飲み込まれる事で快感を覚えるという性癖があるらしくて、その専門店があるらしいのですが、月ノさんがそのお店に実際行って確かめてきたり。

 あとこれとか。


 Vtuberさんの雑談って正直中身ないのがほとんどなんすよ。というかそれが普通じゃないですか。中身あっても自分自身の活動の事とかであって、ファンも特別中身ある雑談を求めているわけではない。

 だからこそ月ノさんの配信って異質というか、やらなくても良い事を敢えてやって僕らに面白さを提供してくれる稀有な方なんですよね。

 突然ですが僕、月ノさんって長嶋茂雄さんとか藤岡弘、さんに近い方だと思ってるんですよ。

長嶋茂雄


藤岡弘、


 長嶋茂雄さんといえばミスタープロ野球と言われるほどの日本プロ野球界のアイコン。藤岡弘、さんは初代仮面ライダーをされていて今も現役の俳優として活動されている方です。

 このお三方に共通しているのは変人であり、自分が所属している物に対する愛情が深い事だと思ってるんですね。

 まず長嶋茂雄さんって、今の10代20代の方はどういう印象を持たれてるかわからないのですが僕ぐらいの年代までは偉人であり変人というイメージで一致していると思います(笑)

 エピソードには事欠きません。息子の長嶋一茂さんを球場に連れていき、試合が終わった後連れてきた事を忘れて1人で帰っちゃったとか(それも何度も)。アメリカに行った時「こっちの子は英語が上手いなあ」と言ったり、監督時代は選手の名前が覚えられず天然で名前を間違え続けてしまったり。

 デビュー戦で400勝投手金田正一さんから4三振をしてしまったのは野球ファンの間では有名なのですが、帰りの車中でかなり暴れていたと川上哲治さんが回想してらしたのですが、まあ言ってしまえば今でいうADHDだったんだろうと。当時はまだそういったものに名称が付いていなかった時代なので。

 で月ノさんの話に戻るんですが、彼女も『月ノさんのノート』というエッセイ本で「ADHDの可能性が高い」と診断された旨を綴っております。

 まずそんな深い話までぶっちゃけられた事に対して尊敬の念を抱いているのですが、個性的な方ってそういう部分が少なからずある。同時にそういった方でないと未開の地を切り開く力を出しきれないんじゃないかとも考えているんですよね。

 少し変わっていて、同時にそれが魅力でもある。そんな人がスポットライトの当たるところに出ると、他の人よりもずっと魅力的な事をやってくれるというか。何かにハマるきっかけって大抵は魅力的なスターじゃないですか。

 その役割を担ってくれるのがいわゆる変人の方なのではないかと、そう思ってるんですよね。

 で月ノさんの場合はそれに加えてにじさんじへの愛もちゃんと持っている。

 1年ほど前、にじさんじにあらぬ疑いがかかりまして。鳴神裁という暴露系Vtuberの方がにじさんじ内部から得た情報として「内部分裂を起こしている」「ライバーが20~30人単位で辞める」みたいな事を自分のチャンネル内で暴露したんですよ。

 その中に月ノさんに関する話題もありまして、なんでも「企画を運営から丸投げされた上に数時間待たされた」「抗議しに行ったら軽くあしらわれた」と。

 僕らそれを聞いたら心中穏やかではいられないわけですよね。嘘か本当かはわからないけども、そういった情報がある以上完全に否定もできない…といった状況の中、なんと月ノさん自身がその話題に触れてくれたんですよ。


 この切り抜きを観ていただければわかるのですが、月ノさんが自らの口でその話題を否定してくださったんですね。

 これがファンにとってプラス方向に大きく働いたと思っていて、実際この後ライバーが大量に離れる事もなかったですし、実際のところはもちろんわかりませんが結束が強まったんじゃないかと。

 こういう時に自らが動いて事態を鎮めてくれるのも、また鎮められる力があるのもリーダーだなと思いますし、やっぱにじさんじに対する愛がなきゃできない事だと思うんですよね。

 僕が先程藤岡弘、さんの名前を出したのもこれが理由でして、藤岡さんってめちゃくちゃ仮面ライダーを愛してくださるじゃないですか。

仮面ライダー


 仮面ライダーって確かに藤岡さんの代表作ですが、当時特撮って地位が低かったはずなんですよ。しかも藤岡さんってそこから着実にステップアップして名俳優になったわけで、本来なら特撮俳優の過去を捨てても良かったはずなんですが。

 それでも藤岡さんは今でもご自身のYouTubeチャンネルで仮面ライダーの話を喜んでされてますし、45周年の時には初代仮面ライダー役を再びされていらっしゃる。


 この時藤岡さん70歳ですよ(笑)

 でもこの仮面ライダーというコンテンツを初代仮面ライダーの藤岡弘、さんが愛し、大切にしてくれたおかげで今日まで人気のまま生き残ったんじゃないかと思うんですよね。

 やってる側の方の愛情が伝わったら、ファンである僕らも自然と愛してしまうじゃないですか。

 少なくとも僕はそういうものだと思ってます。だからこそ月ノさんがにじさんじを愛してくれる事でファンもにじさんじを愛する事ができていると思いますし、コンテンツとして信頼できるんじゃないかと、そう感じるんですよね。

 ま、逆に月ノさんに愛想尽かれた時がにじさんじの終わりとも言えますが(笑)そうならない為ににじさんじさんには頑張っていただきたいものです。

 今日のタイトルを「月ノ美兎を今一度すころう」にしたのは最後のこれが主な理由でして、この先にじさんじにもVtuber業界にもそして月ノさん自身にもいろんな事があるとは思うのですが、その度に月ノさんがにじさんじを愛してくれている事を思い出してすこっていきたいなと、そういう思いで書いたわけであります。

 あとこれは別の機会にちゃんと書くつもりなんですが、月ノさんがにじさんじのトップに君臨している事で大勢のライバーが生かされていて、そのライバーがそれぞれ差はありますが個人ファンを作っている。僕も雨森小夜さんという方を推していますし、そうした一連の流れを作っているのも月ノさんの功績なのかなと思います。

 今回は以上になります。今回の緊急事態宣言がいつ開けるかまだわかりませんが、どこにも行けないかわりに僕らにはYouTubeで推しをすこる時間が増えました。難局ではありますが、推しと共に何度だって乗り越えていきましょう。

 それではまたお会いしましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。



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