感触を読む

こんばんは、ゴトー日だったもの。30日に更新する予定でした。

何をしていたかというと、本を読んでいました。
ちょっと前まで現実逃避の一環として、読書に勤しんでいたのですが私の精神状態が徐々に安定傾向になっていったおかげか、そこまで読書に時間を割かない日々が続くようになり、先月末辺りは時間さえあれば(なくても)本を読んでいたのに今ではえーっと何をしていたんだろう?でも、本は読んでいなかったのです。
…が、月末は私の好きなもの買っていいデーがありましてそのタイミングで今ではすっかり利用頻度の減ったamazonを眺めたら、なんとなく薄暗いものが観たいなと思って触れた映画「きみはいい子」の原作本が突如おすすめに上がってきたのでなんとなく気になって、文庫本を購入。
それが丁度30日に届いたので、どんなものかと手に取ってパラパラ読み始めたらやっぱり読書は好きだと再確認する事になり、途中まで読み進めていた「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」を読破してしまったら30日が終わっていたんですねえ。

ここ最近読んでいた文庫本は岩波文庫や角川文庫、新潮文庫と文庫本の中でも比較的よく手にする名前の出版社で、その中で岩波文庫は私的にはあまり触れてこなかった方だと思っていて、多分母親がよく購入していた本がそれに当たるのだろうけれど自分で購入して読んでみてからの方が印象は強いが、文章が少々レトロっぽさを感じるフォントでこの漢字はなんて書いてあるんだろう?と難しい書き方をしている形の文字があったりと、これはこれで味があるなと感じるもので。
読みにくいとかはないのだけど、普段インターネッツの海に流れている文章は綺麗な活字だから、なんだか新鮮味を感じるというだけの話なのだけど。

今回購入したきみはいい子、はポプラ文庫というポプラ社から出ているものでして、ポプラ文庫って個人的にはかなりレアな部類に該当する文庫本で、記憶を遡ってもあまり読んだ記憶がなかったりする。
過去にあるのかもしれないけれど、まるでその思い出が出てこないものだからもう初めて触れますっていう勢いで読んでみたのだけど、なんとなく読みにくさというかちょっと違和感を感じるというか、何に対してそれを感じたのかというとフォントは先に述べた岩波文庫よりは現代的な書体だけども、文字と文字の間の幅がなんとなくぎこちないというか。
見開きで見た時になんとなく同人誌感を感じるなーと思っていたのだけど、多分それは小節っていうのかな、あまり詳しくないのでわからないのだけど目次タイトルが本の下に書いてあるから全体的に文章が上の方から始まっていて、だから視線が上に行きがちなのだけどなんとなくそれがいつも触れている文庫本とは違う個性が出ていてそれに慣れていない私は違和感を強く感じてしまって、本の内容よりかは装丁の方に気を取られてしまっていた。
…というのが現状数10ページ読んでみての素直な感想。

あと、本文ページの紙がちょっと硬いのもあって開きにくさも少し気になっているところかもしれない、と思うとデジタルではなんだか文章が頭に入ってこないから本を直接手に取って紙の感触を感じながら文字を追うアナログスタイルを好んでいるというのに、結局それが理由でうまく物語に入り込めないのも変な話だなと思い、そんなところに思わぬ伏兵がいるとも思わず笑ってしまった。

きみはいい子、自体の大まかなストーリーは映画で観ているため分かってはいるのだけど、小説にしか描かれていない事というものに触れてみたくなって買って読んでみているのだけど、この作品と同じ舞台とした別の作品「わたしをみつけて」というものがあるらしいので、早くそっちも読んでみたいなーと思いました。
まだ慣れていないポプラ文庫、次回作品は初っ端から没入感に浸れるよう今回で慣れていきたい所存です。
何事も慣れているものやよく触れているものと比較しがちだけれども、どっちがいいとか悪いとかではなくこれも個性として受け取ってるので、人間世界での多様性だけではなくどの世界でも多様性は適用されて然るべきですね。

ではまた。

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